映画『ポーラーエクスプレス』感想評価レビュー|気持ち悪い?こわい?などの口コミははたして??

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絵本がリアルな描写のコンピューターグラフィックスで再現された映画、それが『ポーラーエクスプレス』です。クリス・ヴァン・オールズバーグの絵本『急行「北極号」』が元です。




クリス・ヴァン・オールズバーグの美しい色鉛筆トーンの表紙を本屋さんで見て知っている方も多いと思います。ぼくもその一人ですが、残念ながら原作は読んでいません。なので今回のレビューは、純粋に映画としての『ポーラーエクスプレス』レビューです。(絵本原作者クリス・ヴァン・オールズバーグは制作総指揮としてクレジットされています)



『ポーラーエクスプレス』予告編

 

『ポーラーエクスプレス』あらすじは?

主人公はサンタの存在を信じられなくなった少年だ。

夜、少年は不思議な音に外に出ると、家の前にはあろうことか蒸気機関車が停車している。

機関車は『ポーラー・エクスプレス号」

その蒸気機関車に続く客車には、多数の少年少女が乗っていた。

『ポーラー・エクスプレス号」の行き先は北極だ。

謎の車掌の存在、そして屋根の上に暮らす無賃乗車の幽霊とのやりとり、さらには冒険。

ポーラー・エクスプレス号が辿り着いた最終駅はサンタの国だった。

スリルとファンタジーに満ちた旅を通し、少年たちは何を得るのだろう???

というあらすじです。

誰もが夢見る「サンタの国」がクライマックスに登場します。



『ポーラーエクスプレス』感想

CGが気持ち悪い?こわい?

『ポーラーエクスプレス』は、全編CGのクリスマス映画です。

口コミを見ると、「CGが気持ち悪い」とか、「こわい」という声も見受けられます。

制作された年は、この記事を書いている10年前の2004年です。

確かに今見ると微妙なリアル感です。なので気持ち悪いやこわいといった口コミが上がっているのではないかと推測します。

この10年、CG技術も格段どころか超絶進化していますから、今にそのCGを見ると「ただいま進化中」の感じを受けました。でも、当時は最高CGスペックだったはずです。

今見る時は、そこを理解して観ないといけませんよね。

あくまで10年一昔前のCG技術です。そう考えると、当時のCGスタッフはギリギリまで限界に挑んだんだな、とぼくは感心しました。

全編、ハラハラさせながらさまざまなクリスマスマジックが描かれます。



全編カメラアングルがすばらしいです

ぼくが最も惹きつけられたのは、ワンカットワンカットこだわりぬいた、カメラアングルです。

主人公の子供部屋をうつしだすシーンのアングルは、ハデではないんですけど「それ以外にないよな」と思わせる絶妙アングルの連続です。

「うまいっ!ヤラレタ!」と思いました。

CGなので、仏の映画とは違ってアングル自由自在でしょう。

とはいえ、演出する人間の頭の中にそのイメージが元々なければ生まれないのが、「カメラアングル」です。

全編通して、ストーリーを効果的に見せるアングル連打は素晴らしいものがありました。

ぼくが受け取った映画のメッセージ

映画にはどんな映画であっても、制作者のメッセージがありますよね。

それを観客が受け取った時、「感動」という心の動きが生まれるわけですよね。

では映画『ポーラーエクスプレス』から、ぼくはどんなメッセージを受け取ったのかを話します。

それは、

「クリスマスの奇跡は、決してクリスマスに限ったことではなく、日々にも満ちている」

というメッセージでした。

それをぼくにくれたのは、以下のたった一つのシーンです。

客車から風で飛び去った乗車券が、動物たちの手や口を経て偶然重なるが如く手元に戻ってくる短いシーンです。

そんなマジカルシーンからぼくは「人生って実際、バトンリレーのようなマジックに満ちているんだ」と受け取ったのでした。

もちろん、誰もがそのシーンからぼくが感じたようなメッセージを受け取るとは思いません。

映画の楽しみの一つは、見る側それぞれが自由に感度を合わせて良いんです。

ぼくはそう思います。



おもちゃ箱ひっくり返したような映画

メッセージのことはさておいて、全編息つぐ暇がないような仕掛けがいっぱいです。

まるでおもちゃ箱をひっくり返したみたいな感じです。

ということで、クリスマスに子供達と一緒に観ると楽しめる映画だと思います。

映画としては残念感が…

ただ、純粋に映画として観るとぼくは物足りなさ…というか残念感が否めませんでした。

原作アリなので、どこまで原作絵本に忠実なのか分かりません。

残念ながらぼくには、この映画が「一体何をやりたかったのか?」わかりませんでした

おっと、原作を否定しているわけではありませんよ。あくまで映画としての『ポーラーエクスプレス』のことです。



全体に漂うチグハグ感

オープニング、クリスマスを楽しみにしている主人公が謎の機関車に乗り込みます。

しばらくすると客車内で、CGタップミュージカルが始まります。

このシーンはなかなか素晴らしい出来です。

そのミュージカルシーンを観てぼくはこう思いました。

「そうか、この映画は、生身の人間ではできない踊りをCGで魅せる、『CGミュージカルムービー』なんだな。そういえばCGミュージカルなんてみたことないしな…」

…と思って見続けると、ミュージカルタッチのシーンはそれ以降あまり出てこず、ミュージカルムービーでもない。。。

あちこちに仕組まれているハラハラ感を持たせるシーンも、ハラハラはするけどハラハラさせるだけ…ストーリーの必然性が感じられない。

むむ、と困り果ててしまいました。

客車の屋根上でのシーンでは

「アクション系なのかな、、、?(クリスマスだからそんなはずないけど)」と思いきや、やっぱりそこまで徹底していない。

かと思えば、ポーラーエクスプレスが氷上でスケーティングロコモティブと化し、また別のシーンでも遊園地アトラクションのようなジェットコースターシーンが長々続いたり。

この映画はどこかのアトラクションとタイアップ企画なのだろうか?と首を傾げてしまうほど。

観客をハラハラさせようという目論みはわかるんだけど、この映画がどんな「トーン」で攻めようか?という大切なトコが伝わってこなかったのです。

映画全編通して、「子供はこういう映画を喜ぶはずだ!!」と、大人が一方的サービス精神で作った感が強くて、ぼくはどうも肌が合わなかったです。。



残念だった子供の吹き替え

ぼくが観たのは吹き替え版でしたが、吹き替えを子供の俳優が吹き替えしたのかな?

棒読みに近い主人公たち子供のセリフに、ぼくはいまひとつ『ポーラーエクスプレス』に乗り切れませんでした。

吹き替えに子供を起用したのは、もちろんオトナの事情ですから、吹き替えした子供達にはなんの罪もありませんが。



『ポーラーエクスプレス』、映画としての評価は二つ星半

映画『ポーラーエクスプレス』は、チグハグ感がぼくには強く感じられて映画に没頭できず、今まで見たクリスマス映画の中では残念な映画となりました。

クリスマスものとしては良いのかもしれませんが、純粋に映画としての評価は、残念、二つ星と半分でした。

でも、小さな子供と一緒に見るには、気まずく思うところもなく、家族で楽しめる映画だと思います。



『ポーラーエクスプレス』スタッフキャスト

監督/ロバート・ゼメキス 脚本/ウィリアム・ブロイルス・ジュニア 原作・製作総指揮/クリス・ヴァン・オールズバーグ 音楽/アラン・シルベストリキャスト(声の出演)トム・ハンクス ピーター・スコラリ ノーナ・ゲイ 他




『ポーラーエクスプレス』配信は?

以下サービスで配信、レンタルできます

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