『ガンズ・アンド・キラーズ』ネタバレあらすじ・感想・評価・配信先・キャストまで|子役絶品♩西部劇版子連れ狼をレビューします

戦争・歴史・時代

『ガンズ・アンド・キラーズ』ネタバレ感想レビュー

当レビュー記事にはネタバレが含まれます。映画をご覧になる方は、鑑賞後にお読みください。また感想評価はあくまで一個人の印象です。その点をご了承ください。




こんにちは、映画好き絵描きのタクです。

今回のレビュー作品は、ニコラス・ケイジ主演の西部劇『ガンズ・アンド・キラーズ』。ブレット・ドノフー監督、カール・W・ルーカス脚本、ニコラス・ケイジ主演の2023年公開、アメリカ映画です。

原題は『ザ・オールド・ウェイ』。直訳するなら『かつて通ってきた道』『かつての流儀』みたいな感じなのでしょうか。(ちがうかもです)  邦題が『ガンズ・アンド・キラーズ』って、なんとなくハマってます。語呂もいい感じです。たぶん配給会社の担当にガンズ・アンド・ローゼスとフォア・ローゼスが好きな人がいたから!…なわけはありませんね…。

ストーリーは、かつて無法者だった男が愛する妻を殺され、我が子と復讐の旅に出るリベンジ系です。ニコラスケイジは復讐に再び銃を取るガンマンを演じています。

ぼく、個人的にニコラス・ケイジが好きなんですよね。結構ハズレ映画も多いんですけど、すごくあったかい人のニオイがして好き。では、『ガンズ・アンド・キラーズ』の感想を書いてみます。




『ガンズ・アンド・キラーズ』あらすじ(ネタバレなし)

1878年、モンタナ準州。

アウトローのコルトン・ブリッグス(ニコラス・ケイジ)は、とある町で一人の男を撃ち殺す。殺した相手は悪名高い盗賊ウォルターだった。

時が経ち、20年後。

コルトンは妻ルースと結婚、銃を捨て、雑貨店を経営していた。二人の間にはブルックという12歳の娘がいた。

ブルックは変わった子だった。

感情を外に表すことがない。かと思えば鋭い観察眼を持ち、極めて理知的、聡明な一面も持ち合わせていた。

ブルックが「普通の人」のように振る舞うこともできないことに気づいたコルトンは、時折り自分が幼かったころを思い出していた。

ある日、4人の男がコルトンの敷地にやって来る。リーダーはジェームズ・マカリスター。

一味はルースを殺し、彼女の血で壁に復讐のメッセージを書いて立ち去る。

コルトンとブルックが家に戻ると、マカリスター一味を追う連邦保安官フランクリン・ジャレットが数人の保安官代理と共にコルトンを待っていた。

妻の死を聞かされ言葉を失うコルトン。

コルトンがルースを埋葬する中、ジャレットはブルックに、かつてコルトンとは親友だったこと、そしてコルトンが暴力を捨てて家族を育てていることを誇りに思っていることを明かす。

出発前に、保安官ジャレットはコルトンに

「時代は変わった。昔とは違う。法律が裁くから、ジェームズ・マカリスターへの復讐を止めろ」

と諭す。

しかしコルトンの復讐への決意は変わらない。かつて愛用していた古い鞍を撫でるコルトン。

封印していた拳銃を手に、コルトンは家を焼き払い、ブルックと共に馬に乗りマカリスターを追う旅に出る。

途中、「ライフルの扱いを教えて」と父に頼むブルック。しかしライフルは12歳には大きすぎた。ブルックはピストルを選び取る。どこか自分自身の子供の頃をブルックに重ね見るコルトン。

一方で保安官ジャレットはマカリスター追跡隊を組み、コルトンの先を制しマカリスターを追う。しかし、途中、渓谷でマカリスター一味の巧みな待ち伏せに合い、追跡隊の3人は負傷。足止めを余儀なくされる。

コルトンと娘ブルックが渓谷に追いつく。

2人は保安官たちを脅し、マカリスターたちの行き先を強引に聞き出す。

一方、マカリスターたちはサンタローザに隠し金を運び込み、メキシコへと逃げようとしていた。

そしてサンタローザにコルトンとブルックが辿り着く。

マカリスター一味とコルトンら2人の対決の時が迫る--。


スタッフ・キャスト

スタッフ

監督:ブレット・ドノフー
製作:フレッド・ルース
脚本:カール・W・ルーカス
編集:フレデリック・ウォーデル

キャスト

ブリッグス:ニコラス・ケイジ
ブルック:ライアン・キーラ・アームストロング
ルース:ケリー・クヌーペ
ジミー・マカリスター:ノア・ル・グロー
ジャレット:ニック・サーシー



『ガンズ・アンド・キラーズ』ネタバレ感想

子連れ狼ウェスタン

ニコラス・ケイジって役者さん、デビューは確か『ランブルフィッシュ』だと思いましたが、(違ってたらごめんなさい)クセがある風貌で、出演作もなんでもカモン!という勢い、そして何にでも出る、その職人肌がなぜか好きなのです。

まだ世の中が平成だった頃の『ザ・ロック』とか『コン・エアー』『ゴーストライダー』あたりが黄金期だったのかなー…と思っていましたが、出演作を調べてみたらなんの、なんの、出てる出てる。年一本くらいはコンスタントに映画に主演してます。

とはいえ、久しくご無沙汰していて、ニコラス・ケイジにスクリーンで相見えたのは『グランドジョー』を最後に観て以来。たぶん2年ぶりくらいの再会でした。

今回はアウトローリベンジ系西部劇です。それも「子連れ」ときました。そこで思い出されるのは、もちろん『子連れ狼』小池一夫原作/小島剛夕劇画ですよ。言うなれば、アウトロー劇画の最右翼。

「ニコラスケイジ主演〝子連れ狼ウェスタン”ときたなら、これは必見だよ!」と、配信で観ました。

ここからは、ネタバレをバシバシ含んだ感想になりますのでご注意くださいね。

ニコラス・ケイジ演じる「今はカタギになって雑貨屋切り盛りしている元アウトロー」の顔が、どこから見ても、雑貨屋店主なんかじゃないです。ばりばりに元アウトローの目、なんですよ。三つ子の魂百まで…ってやつです。

なのでとても話がわかりやすいです。


この子役がすごい!

この映画のキャスティングのキモは、なんと言ってもブルック役のライアン・キエラ・アームストロングでしょう。

コルトン・ブリックス(演:ニコラス・ケイジ)の子どもが12歳という設定で登場します。ブルック(演:ライアン・キエラ・アームストロング)です。

この映画『ガンズ・アンド・キラーズ』の主役は、一見コルトンのように見えますが、実はブルックと言っても良いくらい。それほどブルックのキャラが立っています。

父と娘と言ってもそこは、元アウトローの父です。娘に対してイマドキのパパのようにベタベタしてません。

そんな娘ブルックの性格描写が、前半とても丁寧に描かれます。

どんな性格なのか?を書いておきましょう。

・子どものくせに洞察力のかたまりです。
・そして会話も理知的。
・きちんと筋を通さないと納得できない性格。
・おまけに論理的で数学に強い。
・さらには感情表現は、ヘタ。というか、欠け落ちている。


ぼくが感じた3つのガンズ

『ガンズ・アンド・キラーズ』の言いたかったことは、3つのように感じました。

1つ目 .「社会に馴染めないヒトたちへの応援歌」なんだと思います。言葉を変えると「アウトロー讃歌」です。

2つ目 .さらに加えて、「血は贖えない」ってことでしょうか。わかりやすくいえば、「カエルの子はカエル」。

3つ目 .そして、「時代の変わり目って、古い流儀と新しい流儀がガラッと入れ替わるんだぜ」ということ。

コルトンが古い流儀だとすれば、んじゃあ新しい流儀は仇役のマカリスターか?と思いがちですけど、さにあらず。娘のブルックなんですね。

ブルックって、先にも書いた通り変わり者として描かれます。変な子です。しかし、ラストは全てを自分の手中に綺麗に収めます。それも見事に。

オープニング間近に、ブルックは学校嫌いという描写が出てきます。
たぶんブルックは、〝普通じゃない子”なので学校の子どもたちの中ではつまはじきにされていたに違いありません。

でも、その変わり者だからこそ、仇のマカリスターとも渡り合えたし、クライマックスの父のそばで眠りこけるという表現も生かせたんだと思います。

そして最後の最後。冒頭から延々描かれるブルックの変わり者表現の回収が行われます。
ぼくはそのエンディングに拍手喝采送っていました。
…と考えると、やはりこの映画『ガンズ・アンド・キラーズ』の主役は、ライアン・キエラ・アームストロング演じるブルック・ブリッグスだ、とぼくは思いたいし、演技も見事でした。


演技の掛け合いがステキ

最初脇役と思っていた子役が実は主役だった…と思わせるほど、子役のライアン・キーラ・アームストロングの演技は素晴らしかったです。

冒頭、学校へと向かうコルトンとブリックスの親子のセリフの掛け合いなんて、ほんとステキで、ベテラン俳優ニコラス・ケイジの肩を借りて、とことんタッグを楽しんでいるかんじです。

2010年生まれの弱冠15歳。『ブラック・ウィドウ』、『トゥモロー・ウォー』、『炎の少女チャーリー(2022年版)』などに出ているようです。

ニコラス・ケイジについてはぼくは個人的に好きなので演技云々は書きません。
ただ、彼の、感情を爆発させる時の、周りの空気を破るような表現がたまらく好きなのです。

しかし、この映画ではそんなシーンは数ヶ所にあるだけ。オールドなアウトロー感に徹して渋く渋く攻めてます。やっぱり子連れ狼の父である拝一刀=コルトンはこうでなくては!

映画で描かれるのは、西部開拓のなんでもありの時代から法律が整備され世の中が変わっていく四半世紀くらいの、たかだか20年の話なんですよね。主人公コルトンが生きている間に、
どんどん世の中が変わっていく。描かれるのはそんな時代の前と後…。身につまされます。


流儀に見る今と昔

原題のタイトルを「かつてあった道」と訳すか、「かつての流儀」みたいな意味で訳すかで、『ガンズ・アンド・キラーズ』の印象は変わってくるだろうなと思います。
ぼくは、流儀そのものが、四半世紀の時間と共に父から子へ移っていったドラマととらえました。

そうすると、今ぼくらが生きている時代とも重なり、コルトンとブリックス、そしてマカリスターや旧友保安官がよりリアルに感じられると思うのです。

まさにAIがのしてきた今なんて、スピードありすぎてぼくなんかついていけてないけど、その流儀がチェンジしてるピークだと思うんです。

古い流儀で復讐に立ち上がったコルトン。そして、新しい流儀で未来に向かったブリック。2人の姿が、今の世相にキレイにオーバーラップしてくるのです。


画家目線で見る『ガンズのアンド・キラーズ』

全編通してカメラが美しいです。なんというか全焦点合っている感じ。クリアな空気はアメリカの空気なんだろうな…と感じさせます。

『大草原の小さな家』って、昔ありましたよね。その空気感なんです。

西部の空気って、ああなんだろうな…と深呼吸したくなりました。

絵を描く時、空気感ってとても大事だと思っています。それがありました。

そして、親子の「対比」の演出が生きているのも、ある意味、絵画的な構成だと思いました。絵的に生きているという意味ではなく、お互いに支え合っている、という意味です。

感想でも書きましたが、クライマックスの後、父に寄り添うように眠る子を真俯瞰からカメラが捉えますが、その構図のなんと絵画的なこと!大切なシーンだけに、こだわりを感じました。


『ガンズ・アンド・キラーズ』がハマった方へのオススメムービー

『アウトロー』ーークリント・イーストウッド作品。北軍に妻と息子を殺された男の復讐ウェスタン。

『許されざる者』ーーこちらもクリント・イーストウッド作品。時代遅れの元アウトローと新しい時代に生きる保安官のぶつかり合い。ジーン・ハックマンとの演技バトルも見もの。

『グラン・トリノ』ーーそして、こちらもクリント・イーストウッド作品。舞台は現代。リベンジ系ではないですが、老ゆくものと若者のあるべき姿が、ここにある!


『ガンズ・アンド・キラーズ』ぼくの評価は?

途中、中弛みもありましたけれど、クライマックスの展開に、こうきたか!とニヤニヤしてしまいました。

ぼくの評価は星3.5⭐️⭐️⭐️✨✨です。

”一見古典的に見えるけど意外にも新しいウェスタン”を楽しめました。



『ガンズ・アンド・キラーズ』配信レンタル先

以下のサービスで配信・レンタルされています。(2026年3月現在情報です。配信が終わっておいる場合もありますので、ご確認ください)

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