『プロジェクト・ヘイル・メアリー』ロッキーとは何者か?正体・最後・友情の意味を考察
こんにちは、映画好き絵描きのタクです。
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を観終わったあと、ぼくの心に最も強く刻まれたていたのは、ロッキーのゴツいけど暖かい存在でした。
結論から言うと、ロッキーとは単なる異星人キャラクターではありません。
👉 「理解できない相手を理解する努力」
その象徴だ、と、ぼくは感じています。
この記事では、
- ロッキーの正体
- なぜ魅力的なのか
- グレース博士との友情
- ラストの意味
を考察してみます。
ロッキーとは?
異星人でありながら“最も人間的”な存在
ロッキーとは、『プロジェクト・ヘイル・メアリー』に登場する異星人=エイリアンです。
岩のような身体。
クモのようなシルエット。
人類とはまったく違う感覚器官。
突然「ホラ!」と見せられたら、どう考えてもキモい存在です。
にもかかわらず、観客は、彼に不思議な親近感を覚えると思います。
なぜでしょう?
それはロッキーが、
👉 “相手を理解しようと努力する…その存在”
としてキャラ造形されているから、だと思います。
グレース博士もロッキーも、もちろん最初は互いに言葉が通じません。
でも彼らは、お互いに意思の疎通をあきらめません。
とことん試行錯誤で気持ちを通じ合わせようとします。
音を分析し、単語を共有し、擦り合わせを繰り返し少しずつ歩み寄っていく。
ぼくはそのシーンを見ながら、
「友情って、そもそもそんなふうにして、でき上がっていくものだったよな…」
と子供の頃を思いだしていました。
同時にこうも思いました。
「今は、友情という言葉自体が『照れ臭い』と感じる、危険な時代にもなっているよな…」とも。
そもそも友情ってなんでしょう?
一応ぼくの中の「友情とは?」の定義を書いておきます。
それは、僕らの子ども時代思い出すと、わかりやすいです。
友だちとの気持ちのすれ違い、嫌な思い、ケンカ、そして謝罪やいたわりを経て、打算なしで付き合える相手になっていく。
その心の結びつき、心のありようを「友情」と呼ぶんだと思います。
「計算なしで相手のためにできることをし、打算なしで相手をいたわる」ことができるか?
そう問われたときに「イエス」と答えられる関係が「友情」なんだと思います。
ロッキーの正体|なぜ観客の心を掴んだのか
ロッキーの正体は異星人です。
でも、この映画の面白さは、
👉 「未知との遭遇」を“恐怖”ではなく“理解”として描いた
点にあると思います。
過去のSF映画では、異星人は恐怖の対象として描かれることが多かったですよね。
『遊星からの物体X』『エイリアン』『宇宙戦争』『スターシップトルーパーズ』と、ほぼ恐怖の対象です。
しかし『プロジェクト・ヘイル・メアリー』は違いました。
ロッキーは、怖いどころか、
👉 “人間以上に人間らしい”
存在として描かれていきます。
“人間以上に人間らしい”とはどういうことかというと、
相手を徹底的に信じる。
どこまでも助けようとする。
相手の心を思い測る…んですね。
ようは、グレースに負担をかけまいとする。
その負担を強いないロッキーの心根を感じて、ぼくは切なくなりました。
ロッキーの姿勢は、ぼくら人間に「君は誰かに負担を強いてはいないかい?」と問いかけているように思えました。
「理解できない相手」を理解しようとする物語
もう一つ、この映画からぼくはメッセージを受け取りましたそれは、
「ぼくらは、理解できない相手を、理解しようとせず、簡単に排除しているんじゃないか?」
というものです。
文化が違う。
価値観が違う。
言葉が違う。
その瞬間に、「合わない」と決めつけてしまう。
でもロッキーとグレース博士は違いました。
わからないからこそ、理解しようとした。
ぼくはこの映画の最大の美しさは、その「理解しようとする努力」にあった気がします。
ロッキーの最後はどうなったのか?
※ここからネタバレを含みます。
物語終盤、グレース博士は地球へ帰還できるチャンスを手にします。
しかし、グレースが地球に帰るためには、ロッキーを見捨てなければいけない。
逆にロッキーを助ければ、グレースは地球に戻れない=すなわちたぶん死ぬ…という究極の一択を迫られます。
その時グレースは、
👉 「地球に帰る」ではなく「打算なしでロッキーを助ける」
という選択を選び取ります。
この選択が、『プロジェクト・ヘイル・メアリー』という映画を、単なるSFではなく、“友情物語”へと変えているのです。
まとめ|友情は“努力”から生まれる
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』のロッキーとは、
👉 「わかり合おうとする」の象徴
だったとぼくは考えています。
友情とは、最初から通じ合えるものではありません。
むしろ、
👉 “わからない相手を理解しようとする努力”
友情とは、その積み重ねの先に生まれるものなんです。
ロッキーというキャラクターは、異星人でありながら、ぼくら人間に「本当の意味での友って、なんだ?」と、大切なことを思い出させてくれたエイリアンでした。
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👉 『プロジェクト・ヘイル・メアリー』の本編レビュー・考察はこちらに書いています。
(親記事URL)https://www.movie-diaries.com/project-hail-mary-7467
