『ウォーマシーン 未知なる侵略者』レビュー〜ネタバレ感想・あらすじ・評価|空砲のレンジャー訓練が本物の戦場に変わる瞬間〜エイリアンロボット・サバイバル

SF

『ウォーマシーン:未知なる侵略者』ネタバレあらすじ・感想・評価

※このレビュー記事にはネタバレが含まれます。映画をこれから観る方はご注意ください。

こんにちは!映画好き絵描きのタクが、レビューする、ムービーダイアリーズ、今回はNETFLIX映画『ウォー・マシーン:未知なる侵略者』をレビューします。

簡単に言っちゃうと、戦いのスペシャリストのレンジャー部隊候補生が、エイリアンの侵略兵器と遭遇してしまうSFサバイバル映画です。

エイリアン系、捕食系の映画に、なんかよくありそうな設定ですよね。

でもね、この映画、「ありそうな映画」だけど、あるところが決定的に違っていました。

それは、主人公たちが持つ銃は、なんと空砲だ、ってとこ。タマが入っていない…。

空砲、ってことは、平たく言えば、武器が無い…ってこと。

おい、おい、ですよ。あの「エイリアン」の貨物船乗組員でさえ、原始的な武器を、部品寄せ集めで作ってました。

それなのに、この映画のレンジャー候補生は、武器が、ない。

この映画のキモは、プレデターやエイリアンのような「正体不明の敵」に追われる結果、肉体を張って逃げるしかない…もう、七転八倒的エスケープですよ。

はい、そういうわけで、ミリタリー映画とエイリアン襲来映画の掛け合わせではあります。

ですが派手な爆発やCGに目を見張るというよりも、兵士たちの肉体的なサバイバルが、ゴツい。

空砲しか持たないところに、敵はエイリアンみたいにジワジワ来ません。ドカドカ迫ってくる。武器なんか作ってるヒマもない。…やっぱり、斬新です。絶望的です。

そんな逃げまくるレンジャーに感情移入必至?のSFサバイバルバトルムービーをレビューしてみます。



『ウォー・マシーン』作品解説|どんな映画?

『ウォー・マシーン 未知なる侵略者』は、
軍事訓練中のレンジャー候補生が未知の侵略兵器と遭遇するSFアクション映画、と書きました。

物語の大きな見せ場は、以下の3点。

・主人公たちはレンジャー候補生=要するに戦うプロだ。

・持っている武器は、訓練のためタマが入っていません=なんてこった、空砲だ。

・敵は正体不明の、多分エイリアンが操作する巨大自立自走形ロボット兵器だ。

つまり、戦える状況ではない兵士たちが、どこまでも追っかけてくるデカいロボット兵器と、逃げながらそれでも戦う物語なんですね。

舞台は近未来でも都市でもなく、大自然のまっただ中の山岳地帯。

これがキレイです。

思わず「風光明媚」って言葉を使いたくなってしまうシチュエーションです←ココも、キモです。

その舞台設定が、作品を一風変わったSFアクションにしていました。




『ウォー・マシーン』あらすじ(ネタバレなし)

アフガニスタンでの任務を終えた米軍部隊。
その後、レンジャー候補生たちは卒業試験ともいえるサバイバル訓練に参加することになる。

山岳地帯で行われるこの訓練では、候補生たちは少人数のチームに分かれ、
限られた装備で数日間の行動を共にする。

しかし訓練の最中、隊員たちは信じられない出来事に遭遇する。

突然森の中を駆け抜ける火球。
そして、理解できない速度で動く謎の兵器。

やがて彼らは気づく。

自分たちが訓練ではなく、本物の戦場に放り込まれてしまったことを。

しかも彼らの銃には、実弾はなく空砲しか入っていない。

いったい彼らはその危機を乗り越えられるのか?




『ウォー・マシーン』あらすじ(ネタバレあり結末まで)

※以下は完全ネタバレです。映画を見たい方はスルーしてください。

+  +  +

候補生たちは山岳地帯でのレンジャー訓練中、
突如として未知のロボット兵器と遭遇する。

それは地球の兵器とは明らかに異なる構造を持つ戦闘マシーンで、
圧倒的な攻撃力と機動力を持っていた。

隊員たちは次々と襲われ、仲間が命を落とす。

しかし彼らの武器は空砲。

とてもまともに立ち向かうなど出来はしない。

そのため候補生たちは、ひたすら逃げる。
逃げながら状況を理解しようと必死に行動する。

やがて、この兵器が地球外の存在による侵略兵器である可能性が浮かび上がる。

残された兵士たちは協力し、
機械兵器の弱点を探ろうとする。

クライマックスでは、
極めてクラシカルな方法で敵に立ち向かう主人公。

仲間を失いながらも生き延びた主人公は、
世界が未知の侵略に直面していることを目の当たりにする。

物語は、世界各国が協力してこの脅威に立ち向かう…という展開を予感させながら、エンドロール。




『ウォー・マシーン』僕の感想

アクションを際立たせる”痛さ”

いやはや、カラダにチカラが入りました。

全編、体を張ったアクションです。手に汗握るなんて表現が陳腐に感じるほど。

崖っぷちを転げ落ちる兵士たちの体当たりな転げ方や、砲撃を受けた車内で、兵士たちが上下左右に吹き飛ばされるシーンは圧巻でした。

スタントマンの技術が非常にパワフル&リアルで、観ていて思わず体に力が入ります。痛いです。

何より「痛かった」のは、
敵に追いかけられる装甲車の中での肉弾アクションです。

至近弾炸裂のなか不整地を全速力で突っ走る装甲車の車内の様子は、どうやって撮影したんだろう?と思えるほど、観てる方もぐわんぐわん引っ掻き回されます。

体感型の映画館が最近話題を呼んでいるじゃないですか。

もし、この映画をそんな劇場で観たら、どうなるんだろう?

CGだけではなく、身体を張ったアクションが、作品の面白さを支えていると僕は感じました。

アラン・リッチソンのアメコミ映えに唸る

主演のアラン・リッチソンもナイスでした。

僕はこの俳優を初めて観たと思いますが、とっても存在感がありました。

ガタイの良さと、アメコミ映えするような容貌が、ヨイです。この映画の主人公にハマり役でしょう。

いえいえ、カラダだけじゃありません。

主人公の抱える心の傷や、仲間との関係も、ジワっと演じています。

ここ、大事でしょう。

アラン・リッチソンって、自然な演技で引っ張っていくタイプの俳優なんだな、と感じました。

脇役もナイス!だけど…

また女性兵士のキャラクターも、とっても印象に残りました。

どこか『エイリアン2』のバスクエス一等兵を思わせるような”いい感じ”の存在感があります。

いったい何という俳優さんなのかな?と調べたけれど、うーん、俳優名がわかりませんでした。残念….

仲間たちが次々に命を落としていく展開も、かなりというか、容赦がありません。

「えっ?キミまで死んでしまうんですか??」と、情けのかけらもなく徹底的に次々と、です。

でも、そこからは「もし本当にこんな状況に遭遇したら、多分…間違いなく、こうなるよね…」というリアルな絶望感を滲み出してます。

『ウォーマシーン』のキモはこの設定にアリ

戦争映画に特殊部隊モノやシールズ映画はたくさんありますよね。

でも、『ウォー・マシーン:未知なる侵略者』の設定は、いいとこついてました。

それは、部隊候補生が卒業試験サバイバルの中での敵と遭遇してしまうという設定。

そしてさらに、何度も書くけど、候補生はアサルトライフルは持っていても、弾丸は「空砲」という設定です。

コレは、やっぱり、異色でしょう。

だって、エイリアンの最強ロボット兵器に追われて、できることは”逃げる”しかないんですから。

結末ラストは?

ただし、ラストの展開は、好みが分かれるかもしれません。

クライマックスは非常にアナログな展開での対決となるんです。

「えっ!?マジか?」と思えるほど、クラシカルといえばクラシカル。

ツッコミを入れるヒトもいるだろうなあ、、、この展開、とつい思ってしまいました。

どんなアナログ対決かはみてのお楽しみということで、ネタバレは伏せておきます。

そして最後の最後、エンドロール間際、世界が協力して侵略に立ち向かうという流れは、
モロにアメリカナンバーワン的な国威発揚を感じられました。

そして、終わり方に「続編もアリなんだろうなあ、、、」とも。

『ウォー・マシーン:未知なる侵略者』、もし続編もできたら、観るだろうなあ、きっと。




画家目線で見る『ウォー・マシーン』

ストーリーとは別に、僕が興味深く感じたのは風景の描き方でした。

この映画の多くの場面は山岳地帯で展開します。
その自然の描写が、それはとても美しいんです。

空気の透明感。
山の奥行き。
森の湿った色。

その美しい自然の中で、
兵士たちが命をかけて逃げ回る。

この自然と殺戮の対比が、映画の世界観を独特なものにしていました。

もしこの物語が近未来の都市やディストピアで描かれていたら、
よくあるSF映画になっていたかもしれません。

しかし大自然の中に巨大ロボットを配置することで、
奇妙な違和感が生まれます。

そしてその違和感こそが、
追われる兵士たちの恐怖を観客に伝える装置になっていると感じました。

冒頭のアフガニスタンの乾いた空気と、
後半の山岳地帯の湿った自然。

この空気感の対比も非常に印象的でした。




『ウォーマシーン』僕の評価

僕の評価は、星3.5⭐️⭐️⭐️✨です

空砲しか持たない兵士たちが未知の敵から逃げ回るという設定はとても面白く、
テンポよく展開するサバイバルアクションは楽しめました。

一方で、
ラストの展開がやや強引に感じた点と、タイトルにある「未知なる侵略者」がフワフワと未知のままで終わっているのが、あれれっ??となりました。残念。

アメリカ的な国威発揚の雰囲気が強く出てしまった点は好みが分かれるところだと思います。

僕はちょっとヒキました。

ずらっと並んだ兵士たちをカメラが畳み掛けるあたり、確かにかっこいいんだけどね。

とはいえ、
ミリタリー映画とSF侵略テーマを組み合わせた作品としては十分楽しめる一本だと思いました。




スタッフ・キャスト

スタッフ

区分 名前
監督 スティーヴン・ミラー
脚本 クリス・ボレッリ
音楽 スティーブン・エドワーズ
撮影 ブランドン・コックス

キャスト

俳優 役名 役柄
アラン・リッチソン 主人公:レンジャー候補生No.81 仲間を率いて生き残ろうとする兵士
デニス・クエイド 上官 訓練キャンプの指揮官
ステファン・ジェームス レンジャー候補生 主人公(No.81)の副官的存在
女性兵士(不明) レンジャー候補生 強い存在感を放つ女性兵士

※配信版ではクレジット情報がやや不完全なため、詳細不明のキャストもあります。


この映画が刺さった人におすすめ

ウォー・マシーンが刺さった方へ、おすすめムービーとして、5本、ピックアップしてみました。

・『エイリアン2』
・『プレデター』
・『バトルシップ』

もしかすると刺さるかもしれない戦争映画傑作
・『アウトポスト』
・『ブラック・ホーク・ダウン』




『ウォー・マシーン』配信・レンタル先は?

配信サービス 状況
Netflix 配信中






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