映画『スティング』ネタバレ解説ダマされ快感!どんでん返し傑作映画のあらすじと結末は?〜感想・考察・評価|監督ジョージ・ロイ・ヒルの魅力

スリラー・SF・アクション

映画『スティング』を久々に再見しました。1936年のシカゴを舞台に詐欺で日銭を稼ぐチンピラが、親同然の師匠を殺した黒幕親玉に賭博で復讐する映画です。

主役のチンピラをロバートレッドフォード。そして伝説的な賭博師をポール・ニューマンが演じています。

練りに練ったコンゲームでもって、ロバートショー演じる悪の親玉を手玉に取る知恵比べはシナリオ演出特級品ムービーです。

原題の『Sting』の意味は「刺す」ですが、「騙す、法外な代金を請求する、ぼったくる」というスラングが意味づけされています。

ずいぶん昔に観て「おもしろい、やられた!」となった『スティング』を令和の今2024年に配信で観ての再見レビューです。

最初に言っちゃいます。…やっぱり「めちゃくちゃ面白かった!」


『スティング』予告編

『スティング』解説

監督はジョージ・ロイ・ヒル。アメリカン・ニューシネマの代表作『明日に向って撃て!』の監督でもあり、同作で共演したポール・ニューマンとロバート・レッドフォードを『スティング』でも主役に配置。メリハリ効かせつつ練った脚本を書いたのは、デヴィッド・S・ウォード。

第46回アカデミー賞作品賞受賞作品。2005年にはアメリカ国立フィルム登録簿に登録されていますから、文句なしの傑作と言っていいでしょう。

スタッフ・キャスト

監督/ ジョージ・ロイ・ヒル

脚本/ デヴィッド・S・ウォード

撮影/ロバート・サーティース

音楽/ーヴィン・ハムリッシュ

ピアノ/スコット・ジョプリン『ジ・エンターテイナー』

美術/ヘンリー・バムステッド

衣裳デザイン/イーディス・ヘッド

 

キャスト

ポール・ニューマン…ヘンリー・ゴンドーフ役 

ロバート・レッドフォード…ジョニー・フッカー役

ロバート・ショー…ドイル・ロネガン役

ロバート・アール・ジョーンズ…ルーサー役

チャールズ・ダーニング…スナイダー刑事役

ハロルド・グールド…キッド・ツイスト役

レイ・ウォルストン…J.J. シングルトン役

ジョン・ヘファナン…エディ・ナイルズ役



『スティング』音楽のこと

今でも聞けば誰でもが「ああ!この曲!!」となるラグタイムが主題となって、全編流れます。その音楽を担当したのは、マービン・ハムリッシュ。

主題曲『エンターテイナー』は全米ビルボード3位まで駆け上がり大ヒットとなったのもうなずけます。

映画の時代背景やストーリーの機微をラグタイムがある意味解説してるなんて。なんともおしゃれです。

エンターティナーがどんな曲かはこちらを聞いてみてください。



『スティング』あらすじ〜

では、あらすじからいきましょう。映画を見たい方は即スルーで配信へゴーしてください。

+ + +

ものがたりの時代は1936年。舞台は大恐慌で荒んだアメリカ。シカゴに近い町。ジョリエット。

大物ギャングのボス、ロネガンが町を仕切っている。

若きチンピラ詐欺師のジョニー・フッカー(ロバート・レッドフォード)は、師匠ルーサーと街のチンピラを引っかけ、大金を手にする。

師匠ルーサーはその金で引退を決め、コンビ解消をジョニーに告げ、伝説の詐欺師ヘンリーに弟子入りを勧める。

しかし、その金はロネガンの元に入るはずの上納金だった。

ロネガンはジョニーを消せと部下につたえる。

そんなことを知らないジョニーは豪遊するがあっという間にすってしまう。

そんなジョニーの前に一人の刑事スナイダーが現れ、ロネガンの存在を告げる。

すでに手は下され、ルーサーは命を落とし、ジョニーはロネガンへの復讐のため、ルーサーに勧められた詐欺師ヘンリー・ゴンドーフ(ポール・ニューマン)のもとを訪れる。

ルーサーの死はすでにヘンリーの元にまで伝わっていた。

しかしヘンリーも、とある株式詐欺でFBIから追われていた。

売春宿のマダムに匿われ、見る影もないヘンリーだったが、ジョニーの熱意に動かされたのか、ロネガンから大金を騙し取る一大計画を仕込むことにする。

それは、偽りの場外馬券売り場を仕立て上げ、殺されたルーサーを慕ういかさま仲間の協力を得て、あたかも映画のようにセットをくみ、賭博でロネガンをまる裸にし、警察に逮捕させるという計画だった….。

手始めにヘンリーはロネガンをカード賭博に誘い込み、いかさまでロネガンを負けに追い込む。

ヘンリーのいかさまに負けたロネガンは怒り心頭だ。

そこにジョニーがヘンリーの使用人を装い現れ、ロネガンに言う。

「ヘンリーのシマが欲しい。ヘンリーの経営する馬券売り場で、必ず勝つ方法がある。オレと組まないか?」

もちろんヘンリーの書いたシナリオだ。

老獪なロネガンはヘンリーに疑いの目をむけつつも、金を用意する。

はたしてヘンリーとジョニーは、偽の馬券売り場をエサに、ロネガンを吊ることができるのか?

緻密に練られた計画と巧妙な心理戦で一世一代のいかさまがはじまる…。


『スティング』あらすじ〜クライマックスへ(ネタバレあり)

ヘンリーのニセ馬券売り場は、客までがヘンリーの仲間だった。競馬の様子を伝える実況ももちろんニセの実況だ。

疑り深いロネガンを信用させるため、ジョニーは「勝ち馬の情報を流しているのはある電報局長だ」と教える。

それでもロネガンは信用しない。ジョニーらは、ニセ電報局長を主役に寸劇を仕立てて信じ込ませる。

果たして計画はうまくいくのか?ジョニーの心は揺れ動く。

そんなジョニーの前にスナイダー刑事が現れ、逮捕されてしまうジョニー。

逮捕されたジョニーはスナイダー刑事に古い倉庫に連れて行かれる。そこはFBIの前線基地だった。

倉庫の中で FBI捜査官がジョニーに対し、追っているのはヘンリーであり、ヘンリー逮捕に協力してくれれば恩赦で無罪放免にするという。

スナイダー刑事の傍、悩むジョニー。


『スティング』あらすじ〜結末ラストまで(ネタバレ=閲覧注意)

計画当日。

ジョニーは下宿からニセ馬券売り場へと向かう途中、殺し屋から狙われるが、一人のガンマンが現れ殺し屋を撃ち倒しジョニーを助ける。

ガンマンはヘンリーからの依頼でジョニーを守っていたのだ。

偽馬券売り場にロネガンがやってくる。

最後の大勝負だ。

ロネガンは大金をかける。

実はロネガンへの勝ち馬情報には、一つだけ伝えずにいたことがあった。

間違ってかけたことを知り、慌てふためき賭けた大金を返せと迫るロネガンと反発するヘンリー。混乱する中にFBI捜査官と刑事が踏み込む。

ジョニーがFBIの協力者となっていたことを知ったヘンリーの銃が、ジョニーに向けて火を吹く。倒れるジョニー。

同時に捜査官が銃をヘンリーに向け発砲。ヘンリーを倒す。

突然の銃撃に混乱するロネガンを刑事スナイダーが外へと連れ出す。ロネガンは逮捕される流れになる。

一転、偽場外馬券売り場では、FBI捜査官が血に流したジョニーを抱き上げる。と、目を開きニヤリ笑みを浮かべるジョニー。

室内片隅では倒れシャツが血まみれのヘンリーがやはりむくりと立ち上がる。

そう、発砲した銃は空砲であり、ジョニーとヘンリーの流した血は、ニセモノ血糊。全てはヘンリーがロネガンの大金を巻き上げ、警察に裏賭博現行犯で引き渡すために仕組んだワナ=芝居だったのだ。

FBI捜査官さえもヘンリーの仲間内が演じ、大芝居は成功。ニセ場外馬券売り場の解体がすぐに始まった。

「ロネガンからせしめた大金を皆で分け合おう」と部屋を後にするヘンリーとジョニー。

ジョニーはしかし「どうせすぐすっちまうからな」と、分け前を受け取ろうとしない。

路地を歩き去る二人の後ろ姿で、エンドロール。


『スティング』感想です

老練ヘンリーと若き天才ジョニーのコンビの妙

この映画、決して新しい映画ではないけど、今見ても、ほんと傑作です。良い映画は時代を越えるとはまさにこの映画のこと。

詐欺師のハナシと言ってしまえばそれまでだけど、若いチンピラ詐欺師と訳あって現役から退きかけた伝説の詐欺師がタッグを組んで、町を牛耳る顔役に「グウ」の音を上げさせるストーリーは、今見てもハラハラ。そして、「カッコいい!」

このカッコいいは、映画のトーンのカッコ良さもあるけど、ヘンリー演じるポール・ニューマンのめっちゃくっちゃスターオーラ全開のカッコ良さと、大恐慌時代のファッションのカッコ良さ、そんなあれこれとにかくシビれるシーンが積み重なって作り上げられるカッコ良さです。

スターオーラ全開ポール・ニューマン

ぼくがはじめてポール・ニューマンを映画で観たのは中学生の頃『タワーリングインフェルノ』でした。かれこれ40年以上前です。正直「カッコいい」とは思いませんでした。「へえ、有名なスターなんだな」くらい。

ところがあらためて『スティング』をみなおしたらですよ、もう、ポール・ニューマンがキラキラに輝いているのですよ。

「スターって、ニヤッと笑うだけで周りを制するんだな…」って感じ。

参りました。ポールの世界を制する「ニヤリ」、そしてめちゃかっこいい「着こなし」…微妙な表情で間のある演技と、完敗です。

ぜひ『スティング』で若き日のポール・ニューマンに会ってメロっと溶けてください。


デビュー間もないロバートレッドフォードが跳ね回る

まだ修行途中の「引っかけ」を演じるのは、2枚目俳優としてデビューしてまもないロバート・レッドフォード。彼が若い野郎にありがちな怖いもの知らずなチャキチャキ感を出してるのが、イイ。

とにかくチャキチャキ走り回る。その走りっぷりもイイ。

常に落ち着いてクールなヘンリーとは対照的なタイプで、だからこそ絶妙の組み合わせになっているんだよね。

経験豊富なヘンリー・ゴンドーフと、怖いもの知らずなジョニー・フッカーのコンビ。その凹凸が織りなす掛け合いがテンポよく決まっていくさまは、まさに傑作映画の妙だ。


さて、この掛け合いテンポ、ほんと早い。

配信で見るなら、ながら見は御法度ですよ。

スピーディーにからむちょっとしたセリフが、「次」に繋がっていったりするから、要注意!

でもその速さがあるから2人が仕組む大勝負感が生まれるんですよ。

「この映画、なんだかわかんなーい」という方は、多分、「なんとなーく、ながら見で観た」方だと思う。そんな方はね、ぜひ、二度見してください。それもじっくりと。


『スティング』のおもしろさを考察する

登場人物の描き込みが、深い

『スティング』のおもしろさは、登場人物の陰影が生きていること。要するにキャラの描き込みが丁寧なんだよね。

これってもちろんシナリオ&演出によるところも大。たとえば敵役ロネガンの登場シーンは、こう描かれる↓

上納金をくすねられたことを手下から告げられるシーンでは、まずその事実を電話で受けた手下のそのまた手下がいる。そして順繰りに伝言が手下を経て、最後にロネガンに伝えられる。

この順繰り伝言だけで、「ロネガンってピラミッドの頂点なんだ。一体どんな悪いヤツなんだ?」と観客はなるわけ。(少なくともぼくは、そうなった)

カットの終わりに、直近の手下がロネガンに「チンピラが上納金をクスねた」こと伝えるんだけど、そこでもカードゲームに興じているロネガンは、後ろ姿で「顔」を見せないんだよね。

背中で「ワルの大親分」であることを観客に刻むなんて、ニクい意外にないでしょ。

その後顔見せカットがあるんだけど、いやはやロネガン演じるロバート・ショーの目が、怖い。

…って具合に、それぞれの登場人物のキャラが、きちんと観客に印象づける演出が嫌味なく「仕組まれている」んだよね。それこそシナリオ演出も見事に観客を『スティング』=「刺」してるんだ。

悪役ロネガンのことをつらつら書いたけど、ヘンリーキャラはどう描かれるだろう?

ヘンリーが「キャリアバリバリで手練れである」こと、そして彼が踏んできた場数の多さもまた、そんなふうにシーンの中でバッチリと描かれているし、シーンだけでヘンリーがどんなヤツかが観客に刻まれる。

それは大勝負をプランするに至る仲間あつめのシーンだ。

気を許せる仲間3人をスカウトする「3シーン畳み掛け」は、ヘンリーのキャリアの無言解説だ。

このシーンは、踏んできた場数を「あんなことやこんなことやってきた」とセリフで言わせるんじゃなく、仲間の集め方や仕切り方でもって観客にヘンリーの人物像を想像させてしまうわけ。

やっぱり脚本家デヴィッド・S・ウォードは只者じゃない。職人芸の粋ですよ。

ちなみに『スティング』でのこの「旧知の仲間招集シーン」は、のちに『ブルースブラザーズ』でもリスペクトされ同じ手法が使われるので、名シーンであることはまちがいなし。

ホント、上手い演出に、この招集シーンは思い返しただけでニヤけてしまう。

さて、そんなふうにごく自然にキャラを観客に刷り込ませているのが『スティング』なんだ。


複雑な計画なんだけどわかりやすい

『スティング』は町の詐欺師たちが町の悪役をひっかけるはなしだ。

ひっかけるターゲット、悪役ロネガンだって百戦錬磨だ。身一つで下町から町の顔役にのしあがった男なので、そう簡単に引っかかるようなヤカラじゃない。

そんな彼を相手にヘンリーとジョニーは罠を巧みに仕掛けていくんだけど、その段取りが実は複雑。見る僕らがわけわからなくなっても不思議はない…なはずなんだけど、なぜかスイスイわかりやすい。

そんなふうに観客の脳内ににスジガキをスムーズに入れてくるのは、間違いなくデビッド・ワードの超絶に練り無駄を削ぎ落とした脚本と、その脚本を演出し切ったジョージロイヒルのウデにほかならない。

ぼくの好きなシーンに、「ルーサーに世話になった詐欺師たちが次々と手伝いさせてくれ…とやってくる」くだりがある。

彼らは「ルーサーの弔い合戦だ!」とばかりに馳せ参じるわけだけど、このシーンは黒澤明の『七人の侍』へのオマージュだとぼくは思っている。

『七人の侍』の「サムライスカウトシーン」がそれだ。志村喬演じる侍が腕ききを一人また一人とスカウトしていくのだが、そのテンポと爽快感が一緒なんだ。



ダマす方はダマすプロの集まりだ

馳せ参じた彼ら彼女らは元々詐欺師だ。

ヒトを演技でダマすなんてわけもないはずで、後半戦クライマックスの「ニセ場外馬券売り場」でそれぞれの役割を十二分に発揮、演じ切る。

それはもうイキイキと馬券売り場でロネガンをダマし切る。

ヘンリーとジョニーが立てた綿密な計画は、それに呼応し関わっている連中が、「全員ダマしのプロフェッショナル」というベースがあって成り立っている。そのためにも、先に書いたスカウトシーンがきちっと前段にあるんだよね。

ダマしの映画になんで惹かれる?

イマの世の中、振込詐欺だ、ワンクリック詐欺だと詐欺師横行、ちまたでは詐欺要注意と騒がれているけれど、『スティング』が詐欺師映画のくせになんで許されるのだろう?

多分、映画で描かれる時代が「大恐慌」という設定にあるんだと思う。

国民の大多数が恐慌で酷い目にあって、金もなく仕事もない。そんな時代、詐欺師がターゲットにしていたのは、貧困層ではなく、恐慌が痛くも痒くもない富裕層だったとぼくは推測してる。

ヘンリー登場のカットで、「株式詐欺でダマくらかしたやつは議員に立候補してウンヌン…」というセリフがそれを裏付けている。

電話リストからノベツマクナシに電話で引っ掛けるイマドキの振り込め詐欺とは違って、金があるヤツを狙うのが詐欺師の流儀。そんな「古き良き時代」のオハナシだから観客も心の底から楽しめるんだと思う。(大恐慌だから、決して「良き」ではないけど、いまは昔という意味でね…)

だって、今、振り込め詐欺やってるヤツが主人公の映画なんていったら、「スカッと爽快!」になるわけないもんね。

1936年のシカゴがステキすぎる

しかし、なんで1930年代って、こうもカッコよく見えるんだろう?

ほぼ100年前ということで「古き良き時代」効果が効いていることもあるだろうけど、主人公たちのまとう服がオシャレに見えてしょうがない。

友人に常にサスペンダーをしている社長がいる。彼もまた大の映画好きだ。思うに多分、彼のビジネスファッションのベースにはこの『スティング』やプライアン・デ・パルマ監督の『アンタッチャブル』があるに違いない。

『スティング』をみてハマった若い世代のアナタには次はぜひ『アンタッチャブル』を見てくださいね。

これ、『スティング』と同じく禁酒法時代のシカゴを舞台にした稀代の傑作ムービーなので。



監督ジョージ・ロイ・ヒルの魅力

ぼくは『スティング』の監督のジョージ・ロイ・ヒルが大・大・大好きだった。

映画を見始めた今から45年ほど前、、、中学〜高校生時代に、はじめて「この映画監督、好きだなー」として意識したのが、スティーブン・スピルバーグでも、ジョージ・ルーカスでも黒澤明でもなく、ジョージ・ロイ・ヒルだった。

ジョージ・ロイ・ヒルの映画には、ベタな言葉だけど、「愛がある」。

「映画を作ることが好きだという愛」「映画を作るスタッフへの愛」というクリエイティブへのラブがヒル作品からは溢れ出ているんだよね。

もう一つヒル作品から感じるのは「過ぎ去ってゆく時代への愛」だ。

『明日に向かって撃て!』では時代遅れの銀行強盗を描き、『華麗なるヒコーキ野郎』でもやはり大空舞台にした曲芸飛行ワールドでやはり時代の変わり目をノスタルジックに描き上げてる。

人は時の流れにはあらがえない…だけど、時にあらがう人は、間違いなく美しい。

『スティング』のラストシーンで、大きな賭けに勝ったヘンリーとジョニーは、2人シカゴの路地に消えていく。

セリフはハッピーな掛け合いで終わるんだけど、その2人の後ろ姿はぼくにはどうしてもハッピーには見えなかった。

ヘンリーとジョニーが時の流れに押し流されて消えていく。そう見えてならなかった。

時はさまざまな魔法を持っている。「次」が読めないのも賭けと一緒で、時の魔法の一つ。

どんな勝者も、時にはあらがえない。

そんなことを暗に語っているように思えてならなかった。

けれど、時は癒す魔法をも持っている….ということを最後に書いておこう。

+ + +

時代の変わり目を描かせたい映画監督は誰?と聞かれたら、西の横綱はジョージ・ロイ・ヒル、東の大関はサム・ペキンパーとぼくは答える。

残念なことに、2人ともすでに鬼籍に入ってしまい、今はもういないけど。



『スティング』ぼくの評価は?

監督ラブの色眼鏡もありますが、やっぱり五つ星でした。

映画愛に溢れた『スティング』、何度でも観たくなる映画です。

『スティング』配信先はU-NEXT

映画『スティング』の配信は2024年現在U-NEXTのみです。






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