『ジョンウィック コンセクエンス』配役キャストからネタバレあらすじ紹介・感想評価レビュー。エンドロールも隠し球あり

スリラー・SF・アクション

こんにちは!映画好き絵描きのタクです。今回取り上げる映画は、『ジョン・ウィック』4作目『ジョン・ウィック:コンセクエンス』。派手に銃を撃ちまくるアクションスリラー『ジョン・ウィック:チャプター3 – Parabellum』の続編です。




今までの主役脇役に加え、日本から真田広之が脇を固めたキャスティング。ロケ地は日本の大阪からフランス・パリまでワールドワイド。

「コンセクエンス」は直訳すると「結果」という意味です。映画では「報い」とと訳されています。これまでのドラマが産んできたさまざまな因果が報いとなってスクリーンに現れます。

おまけにエンドロール後も隠し球がある席立ち禁止ムービー。

では、シリーズ完結編となる(多分)『ジョン・ウィック コンセクエンス』をレビューしてみます。



『ジョン・ウィック コンセクエンス』 役とキャスト紹介です

まずは映画の登場人物と、その役回り、演じているキャストを紹介します。

ジョン・ウィック(キアヌ・リーヴス):伝説の殺し屋。裏社会から逃れるため、本心とは裏腹に戦いの世界に身を投じている。

グラモン侯爵(ビル・スカルスガルド):主席連合の新たな首領。ニューヨークのコンチネンタルホテルを閉鎖する。ジョン・ウィック追討を指揮する。

ケイン(ドニー・イェン):ジョンの親友。剣と銃の達人。盲目。今回の新たな刺客。娘の平穏な生活のため、思いとは裏腹にジョン暗殺の命を引き受ける。

シマヅ(真田広之):ジョンの友人。大阪コンチネンタルホテル支配人。グラモン公爵の追撃からジョンをかくまう。ジョンとは友情で結ばれている。

ウィンストン(イアン・マクシェーン)ニューヨークのコンチネンタルホテル支配人。ジョンが裏社会から逃れるため、決闘という方法があることを教える。

バワリー・キング(ローレンス・フィッシュバーン):ニューヨーク暗黒街のボス。ジョンを陰ながら守護する。

Mr.ノーバディ(シャミア・アンダーソン):犬を連れた刺客。ジョンの懸賞金目当てにグラモン伯爵の手下となる。

アキラ(リナ・サワヤマ):大阪コンチネンタルホテルの利腕コンシェルジュ。シマヅの娘。ジョンを守るが深傷を追う。

カティア(ナタリア・テナ):ジョンの元家族「ルスカ・ロマ」の女ボス。父はジョンがきっかけで命を落としている。

キーラ(スコット・アドキンス):殺し屋。「ルスカ・ロマ」の女ボス・カティアの父を殺した男。

シャロン(ランス・レディック):ニューヨークのコンチネンタルホテルのコンシェルジュ。ウィンストンの部下。ジョンの理解者。

他にももちろんいますが、以上がおもなキャストです。



『ジョン・ウィック コンセクエンス』 公式予告編はこちら

予告編はこちらです。

『ジョン・ウィック コンセクエンス』 一部ネタバレありのあらすじです(閲覧注意)

さて、あらすじを描きますが、一部ネタバレを含みます。なので、純粋にストーリーのハラハラを映画館で楽しみたい方は、絶対スルーしてくださいね。

*  *  *

ジョン・ウィックは、前作の粛清包囲網から生還、復活していた。

冒頭、ジョンはヨルダンの砂漠に馬を走らせる。

前作でのエピソードで描かれた、ジョンの思い出の指輪を奪った主席連合のトップ首長への恨みをはらすためだ。後を継いだ首長に会い、射殺する。

一方、主席連合から全権を委任されたグラモン侯爵は、ニューヨークのコンチネンタルホテル支配人ウィンストンにホテル閉鎖を命じ、コンシェルジュのシャロンを射殺し、盲目の暗殺者ケインを強引に引き入れ、ジョン・ウィック狩りに乗り出す。ケインはジョンの旧友だった男だ。

ジョンは、日本へと現れる。

友人のシマヅに助けを求め、大阪コンチネンタルホテルに身を寄せているところをグラモン公爵の部下が探し出す。

同時に謎の犬を連れた殺し屋が、その様子を伺う。

シマヅと娘アキラは、ジョンを守るため、戦いを受け入れる。

戦場と化す大阪コンチネンタル。

シマヅは自身の死をもって、ジョンと愛娘アキラを梅田駅から逃亡させる。

犬を連れた殺し屋「ノーバディ」は、パリでグラモン侯爵に自身を売り込むが、逆に伯爵から手下となるよう謀られる。

こうしてケインとノーバディによるジョン包囲網ができあがる。

ジョンは、大阪からニューヨークに戻る。

NYコンチネンタルホテルを失ったウィンストンは、再会したジョンに、主席連合から自由になる方法として、「「主席連合」に伝わっている古来からのルール=「決闘」手段がある」と伝える。

しかしそのためには、すでに縁を切っていたジョンの古巣組織「ルスカ・ロマ」と「復縁」をせねばならない難しい条件も伝え決断を迫る。

ジョンは、「ルスカ・ロマ」の女ボス・カディアに復縁を願い入れることを選び、カディアに会う。カディアは、父を殺したキーラを亡き者にすることを条件に、ジョンの願いを聞き入れる。

キーラとの激しい戦いの末、ジョンは「ルスカ・ロマ」の家族として復縁し、グラモン侯爵との「決闘」の条件を整える。

かくして、モンマルトルの丘「サクレクール寺院」にて、翌日の日の出とともに、決闘が約束されるが、しかしグラモン侯爵は、かつての親友ケインを侯爵自身の決闘代理人として指名する。

決闘への時間が迫る中、グラモン侯爵は策を弄する。

「サクレクール寺院に至るまでにジョンを亡き者にしろ」とパリ中の殺し屋に告知。ジョンの懸賞金を釣り上げる。

ジョン暗殺の追手がパリ市街をサクレクールへと向かうジョンの前に次々と現れる。

凱旋門のラウンドアバウトからモンマルトルの丘の坂道と、追撃戦の舞台と化すパリの町。

果たしてジョンは日の出までにグラモン侯爵=ケインとの決闘場・サクレクール寺院に辿り着くことはできるのか???




『ジョン・ウィック コンセクエンス』 ぼくの感想です

さて、実際に観てのレビューです。

まず、ジョン・ウィックシリーズはアクションシーン抜きには語れません。

『ジョン・ウィック コンセクエンス』でももちろん健在、というか、ガンアクション、カンフーアクションともにキレ良く、新しい表現も加わっています。ちょっとアクションシーンになると長すぎる感はありましたが、楽しめます。キアヌ・リーブス、ほんとに頑張っています。

監督のチャド・スタエルスキは、スタントマン出身の監督さんです。『ジョン・ウィック コンセクエンス』アクションシーンのセンスは、演出する監督さんがスタント撮影の現場とスタントマンスキルを、肌でわかっているから撮れるわけですね。キアヌ・リーブスのクセもわかっているんだろうな、と感じました。

では、ぼくが『ジョン・ウィック コンセクエンス』を楽しむ「見どころ7つのポイント」をあげてみます。「見どころ」というと語弊があるかもしれません。「ぼくが膝を叩いた7つのあれこれ」です。

「ジョン・ウィック コンセクエンスをこんな見方してるヒトもいるんだ〜」と、気軽にお読みください。



新しいアクション

新作『ジョン・ウィック コンセクエンス』のキレが良いアクションシーンの中で目を引いたのは、なんといっても二つのシーンで使われるカメラアングルです。

本作では「斬新なカメラアングル」と、「古典的なアングル」がスタイリッシュに用いられます。これらは一見の価値あり。

「斬新なカメラアングル」が用いられるのは、クライマックスモンマルトルの丘に向かう途中の工事中の古いアパルトメントです。

ジョンが、次々やってくる追手を、複数の部屋を移動しながら撃ち倒していくというシークエンスですが、超長回し。実はこのシーンが「真俯瞰」なのです。

ようは部屋を真上から撮っています。アクションが次々と部屋を移動していくのを、カメラが真上から見下ろす角度で延々追いかけます。

もちろんワンカットで撮っているはずはなく、編集でうまく繋いでいるとは思いますが、このシーンは過去どんなアクション映画にも無かったと思う。見ものですよ。

「古典的なアングル」とは、モンマルトルの丘をサクレクール寺院へ登っていく222段の階段追撃シーン

昔から「階段落ち」という撮影手法が映画のクライマックスにはよく用いられます。スタントマンが階段を上からゴロゴロと転げ落ちるという古典的アクションです。「階段落ち」で息を飲まない観客は、いないでしょう。それは危険な撮影だと思います。

銃撃戦でバタバタ倒れる追手ですが、あの階段傾斜でどうやってカメラを振り回したんだろう?とさえ思えます。

そのシーンの長さゆえ間延びしそうになりますが、倒れる男たちの一人一人が演技がキチっとつけられてるんでしょう、息止めて見てしまいます。

「階段落ち」は通常20段とか30段くらいの一つの階段を落ち切って終わりますが、『ジョン・ウィック コンセクエンス』では、そんな「階段落ち」が、とことん使われています。それがさらに繰り返されます。いやはや、スタントマンはよくも無事だったものだとヒヤヒヤアングルです。

この二つのアングルシーン、いったいどうやって撮影したのか、「撮影の裏側編」もあるならば、ぜひ観てみたい!と思うのはぼくだけじゃないとおもいます。



正しい道を進む新・脇役陣

映画って、脇役で決まります。

『ジョン・ウィック コンセクエンス』では、これまで以上に脇役が「正しい道」を突き進んで納得でした。

今回も何人かの新キャラが登場しますが、その中でもストーリーのエンジンになっているのが、大阪コンチネンタル支配人シマヅ。盲目の刺客ケイン。そして犬を連れたミスター.ノーバディの3人です。

この3人が、実に正統的脇役。

シマヅは任侠精神にあふれ、盲目のケインほとんど座頭市。そして犬を連れたミスター.ノーバディは「犬」がキーワードとなって、ラスト近くでは、「そう来なくちゃね!」の役回りとなります。

観客って、勝手にキャラクターに対し「こうあってほしいよ…」と思いますが、きちんとその思いに答えてくれますよ。



ガンマニア必見

『ジョン・ウィック コンセクエンス』では、使われる武器もアクション大好きピープルにとっては魅力の一つですが、今回も銃やナイフ、日本刀、さらにはなんなのかわからんけど「被弾すると火だるまになる弾丸が装填されたマシンガン」まで登場。実に、多種多様です。

上述の「被弾すると火だるまになる弾丸が装填されたマシンガン」は追手が使うライフルですが、ジョンがそのライフルを奪って追手を倒しまくるシーンが「天井・真俯瞰アングル」なのです。

炎に包まれ倒れる敵が、天井から撮影されたシーンは、「ああ、このシーンのために火だるまマシンガンが用意されたわけだな〜」と納得でした。

ちなみに暗黒街のボス、キングがジョンに手渡す拳銃は、カートリッジ装弾数が21発のガンでした。

ぼくはその辺(武器系)は詳しくないので、他のサイトを検索・ご覧くださいね。今はまだ『ジョン・ウィック コンセクエンス』に関しての武器まとめサイトは見つけられませんでしたが、いずれ詳しい方がアップしてくれると思います。

前作に負けるとも劣らないガンマニア垂涎ムービーだと思います。



旅好き必見

今回の『ジョン・ウィック コンセクエンス』の舞台は、「アメリカ・ニューヨーク」「ドイツ・ベルリン」「フランス・パリ」「ヨルダンの砂漠」そして「日本・大阪」までアラウンドザワールドです。

また大阪の街並みを舞台にしたアクションシーンも見どころです。実際にロケしたのは道頓堀あたりだけかと思いますが、大阪に行きたくなりました。

パリは夜のシーンがほとんど。どうやら実際の撮影は別の場所で行われたようです。

それでも、凱旋門や地下鉄ホーム、モンマルトルの坂道からサクレクール寺院と、パリを散歩したことがある人なら、嬉しくてたまらなくなるクライマックスが待っています。



ちょっとネタバレ・撮影の裏側

ネタバレになりますが、『ジョン・ウィック コンセクエンス』の今回のやマ場の一つ、凱旋門のラウンドアバウトでのジョン追撃シーンは凄まじいです。アクション映画史上に残ると言って良いと思います。

このラウンドアバウト追撃の撮影は、使われていない空港で行われたとのこと。しかし、VFXとは全く思えない編集に舌を巻きました。

サクレクール寺院やモンマルトルの丘からの景色も、もたぶんVFXなんじゃないかしら?

でもね、そんなことは、どうでも良くなる完成度です。

旅好きには特にパリがたまらないと思います。おまけに来年はパリ・オリンピックがありますよね。『ジョン・ウィック』の世界に浸りながらパリ・オリンピックを楽しもう!なんてツアーがあってもいいんじゃないかしら??

ぼく自身ヨーロッパが好きでフランス、ドイツと何度か旅していますが、ベルリン・ブランデンブルグ門をはじめ、パリのモンマルトルの坂の雰囲気や凱旋門の威容、エッフェル塔の美しさ、ルーブル美術館の圧倒される絵画作品群と、ガンアクションはもとより、ロケされた空気感に旅気分が舞い上がっていました。

舞台となったお国めぐりもまた楽しのムービーですね。

映画に描かれるニッポンイメージ

『ジョン・ウィック コンセクエンス』の大阪シーンは、洋画アルアル、いつものごとくぼくら日本人が見ると「ちょっとヘン」ではあります。

やっぱり、というか、古典ムービーとなっているリドリースコット監督の「ブレードランナー」「ブラックレイン」的ニオイが、いまだにそこにはあります。

でも、この際、日本はその西欧から見た勘違いイメージを逆手にとって、なんちゃってニッポンイメージで攻めてもいいように思えてきました。

例えば、従来のホテルの制服も、シマヅファッションで決めたら外国人観光客には喜ばれるのではないかな?なんて思ったり。

「なんちゃってニッポン」を逆手にとる観光アプローチ、確信犯でやっちゃうの、いいと思うんだけど、、、。



ジョンの日本語がへんだけど、、、

『ジョン・ウィック コンセクエンス』では、時々、登場人物が英語以外の言語を喋ります。例えば、ジョンとシマヅの会話は基本英語ですが、時々日本語が挟まれるのです。

これって、すごいリアルです。

ぼく自身の体験ですが、ほぼ外国語会話力が無いぼくは、外国人と話す時、大切なところはカタコトの外国語で伝えます。でも、時々日本語が「すっ」と、入ってきちゃうのです。

フランス人と話すときなど、もっとひどい。英語、フランス語、日本語のちゃんぽんです。

『ジョン・ウィック コンセクエンス』で、ジョンの下手な日本語混じりのセリフに、思わず心の中で「そうそう、そうなんだよね!やっちゃうよ、ぼくも!」と叫んでいました。リアリティ感じたのはぼくだけではないんじゃないかな、と思います。

果たして脚本家がそこまでリアリティを考えて書いたかどうかは、霧の中、、、です。



『ジョン・ウィック コンセクエンス』 ぼくの評価は?

シリーズ四作目です。いつものごとく、クサい芝居も多々ありますが、それはそれ。この映画ジャンルでの定番お約束ごとですのでOKです。

正直、銃撃戦のシーンや格闘シーンが、おいおい、まだ続くのか、、、と感じたところは残念賞です。だんだんアクションへの感覚が麻痺してきますね。2時間ちょいで収めるくらいが丁度良いくらいだよな、と、思いました。

映画の総合評価としては75点。映画の内容に対して2時間45分という長さが点数を下げました。

しかし、「これでシリーズ終わりなのか…」と思うと寂しくなりました。



『ジョン・ウィック コンセクエンス』エンドロールラストは要注意! 

また、個人的に嬉しかったのは、エンドロールのスタッフクレジットに日本人(あるいは日系人か?)の名前を6人確認できたこと。

スタッフロールに日本人の名前が書かれているとすごく嬉しくなるぼくなのでした。

あっ!そうそう、『ジョン・ウィック コンセクエンス』 はエンドロールの途中で席を立つとソンするラストが待っています。

最後まで、席たたないほうが良いですよ。



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