『ブラッド・レッド・スカイ』は、2021年公開のドイツ・アメリカ合作のアクションスリラー映画です。Netflixで配信中(2023年9月現在)。
テロリストにハイジャックされた旅客機が、スコットランドに着陸します。特殊部隊が救出したのは、幼い男の子ひとりのみ…。着陸させたパイロットや他の乗客は、なぜ機外に出てこないのか???助け出された子供の記憶から、物語ははじまります。
テロリスト集団にハイジャックされた旅客機内、謎の病を患う母親が、幼い息子を守るため、ある秘密のチカラを解き放つことを決意します。その秘密、そして隠しとおしてきたチカラとは??それではレビューです。
『ブラッド・レッド・スカイ』あらすじです。
シングルマザーのナディアは、アメリカで骨髄移植を受けるため、息子エリアスを連れてドイツからニューヨーク行きの旅客機に乗る。
しかしその旅客機は、大西洋上空でテロリストたちにハイジャックされてしまう。
命の危機にさらされたナディアは息子を守るべく、これまで薬の力で隠し続けてきた力を解放する。
彼女は、吸血鬼=バンパイアだったのだ。
ナディアは、バンパイアとしての力を駆使してテロリストたちと戦うがしかし、テロリストたちもまたバンパイアと化し、その手はナディアの息子にも…。ナディアは、息子を守るためにテロリストらに立ち向かうが…。
というあらすじです。
『ブラッド・レッド・スカイ』正直感想レビュー
正直に言います。
何かのレビューで、『ブラッド・レッド・スカイ』は「全編すごい殺戮シーン連続のハイジャックムービーだ」との感想を読みました。そのレビューのオシマイまで、ぼくは読まなかった。というか読み違えてみてしまった。
そう、純粋に「ハイジャックモノ」と思い込み、配信をクリックしました。
そう、まさか「バンパイアムービー」とは、これっぽっちも思っていませんでした(汗)
いや、なので、びっくりしました。
だって、途中から主人公の母親が「生き返る」んだもの!そして、バンパイアになっちゃうんだもの。
そのシーンで、「あ…なんと、そういう映画だったのね、『ブラッドレッドスカイ』のタイトルは、そのまんま『血塗られた空の旅』=バンパイアシーンのことを指していたのね…。」
ママヒーロー系乗っ取りムービーで銃撃戦バンバンブラッディムービーかな、と思い込んでたココロを「えいやっ!」と、バンパイア系にスイッチ変えるのは結構大変。
気持ち立て直しに時間がかかりました。
なので、ハッキリ言います。
「この映画を観ようかな…」と思っているみなさんは、「血塗られたバンパイアホラームービーだ」と最初から思ってみてくださいね。
決して『ジョン・ウィック』みたいなガンアクションでブラッドレッドが撒き散らされる映画ではありません。
『ブラッド・レッド・スカイ』イライラしてはいけません
はい、この『ブラッド・レッド・スカイ』は、純粋に「吸血オオカミ人間」バンパイアが、乗っ取られた機内で次々増えてって、殺し合ってどうなっちゃうんだ系スプラッタームービーです。そう割り切って、とことん楽しむ映画なんですね。
ここで注意が必要です。
「人間性を保つクスリがなぜ薬剤としてあるんだ?」とか、
「バンパイアマミーの子供はなぜそれまで知らずにいたんだ?」(知ってたのかもしれんけど)とか、
「一体どうやったらテロリストがスチュワードとして信頼されていたのか!?」なんて、細かいところをいちいちイライラして突っ込んでは、ダメです。それを老害と言います。
『ブラッド・レッド・スカイ』を楽しむためのルール
フライト中の機内にバンパイアが広まっていくという、『ブラッド・レッド・スカイ』。その密室系ホラーの設定はなかなかだと思います。過去、そんな映画なかったんじゃないかしら。
そして、役者さんたちのバンパイアとしての演技、気迫感じます。
バンパイアマミー役の女優さんの吸血鬼演技はマジで迫力です。表情見えない後ろ姿でも怖いです。
そんな俳優陣の演技、とことん楽しみましょう。
バンパイアマミーとその子の、親子の関係にも、グッとくるところあります。素直に感動してよいと思います。
しかし、押さえが効かなくなったマミーが、それまで頑張って機体を操縦していたパイロット練習生を、あっさり食い殺すくだりも、「そりゃないだろう…」なんて、決して考えてはいけない。それがルールなんだと思います。
そうそう、マミーがバンパイアになってしまう原因が明かされる過去シーンも挿入されます。
しかし噛みついた男の解説もほとんどなく、気持ちがモヤモヤ…。気がついたらそのまま映画は終わってました。
しかし!そんなモヤモヤも「ま、いっか!」と、さらっと許してスルーしてあげるのが、バンパイアムービー鑑賞の「ルール」なんです。
結論から言っちゃうと、ぼくは、あちこちでいちいち「えっ、それってありか?」とか、「確かにバンパイアはなんでもありかもしれんけど、都合良すぎない?」って考えちゃって、ルールに乗り切れずダメでしたけど…
というわけで、バンパイア系やゾンビ系OKの映画ファン向けムービー。
『エイリアン』や『戦争のはらわた』『ジョン・ウィック』で血しぶきが飛び散るのは全然OKなぼくですが、首元ガツガツ血しぶき系ムービーは、全然ダメダメな男だったんだ…と思い知らされた映画でもありました。
まったくもって、「映画の解説クレジット」くらい読んでから見ろよ!ですよね、、、。はい。
『ブラッド・レッド・スカイ』スタッフとキャスト
製作スタッフ
監督:ペーター・トアヴァルト 脚本:ペーター・トアヴァルト、ラルフ・ヘルマン 音楽:ピーター・セフナー
キャスト:ナディア:ペトラ・シール エリアス(子役):カール・アントン・コック 他
2021年作品
『ブラッド・レッド・スカイ』配信は?
Netflixで配信中です。
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