映画『スクルージ Scrooge/クリスマスキャロル』まとめ|1938年-1951年-1970-1984-2022CGアニメ版まで作品見どころ・オススメ度レビュー

ヒューマン・ハートフル

    📽️ 映画版『スクルージ/A Christmas Carol』制作年代順まとめ





「メリークリスマス♩」の声が響く12月、この映画は欠かせません。それは、『クリスマスキャロル』『スクルージ』。ジングルベルが街に流れる時期に、そしてクリスマスにご覧いただきたい作品です。

とはいえ、クリスマスキャロルを作品名に冠した映画は、実はたくさんあります。なので、配信で観られる主なクリスマスキャロル映画を年代順にまとめてみました。




映画『Scrooge』/A Christmas Carol』解説

ディケンズの名作は1930年代からCG・VFXが主流となった今もなお、様々なスタイルの映画となり、クリスマスを彩ってきました。

内容は、どの作品も全て、「ケチな金貸しスクルージが、3人のクリスマスの幽霊に会い、その導きでイブの日に改心する」というシンプルストーリーです。

タイトルを変えたアニメやJim Carrey版(2009)など、バラエティ豊富にありますし、ジョニーデップ主演でのクリスマスキャロルも2026年に公開されるようです。

今回は、配信で見られる主な5本のスタッフキャスト、そして見どころを制作年代順にまとめてみました。(記事はあくまで個人の主観です。ご了承ください)

🎞️ 1938年版 『Scrooge』(イギリス)

監督:エドウィン・マリン

主演:レジナルド・オーウェン(Scrooge)ジーン・ロックハート

トーキー映画。モノクロ

作品解説

モノクロ映画です。

現代から観ると技術面は古いですが、強い演出と深みのあるモノトーンが魅せます。

見どころ・面白さ

初期映画ならではの 舞台的テンポ、影の使い方や俳優の迫力が味。

コンパクトながら、Scroogeの性格・幽霊たちのキャラが立っています。100年近く前の作品とは思えません。

ラストの大団円は、今見ると非常にオリジナリティー高いです。

配信/Amazon Prime Video  U-NEXT 等



🎞️ 1951年版 『Scrooge』/アメリカ版タイトル『A Christmas Carol』

制作・スタッフ

監督:ブライアン・デズモンド・ハースト

主演:アリステア・シム(Scrooge)、マーヴィン・ジョンズ、ヘルミオーネ・バドレー 他

1951版:作品解説

古典映画版クリスマスキャロル。

英国らしい雰囲気と丁寧な脚本で、Scroogeの心の変化が深く描かれます。

原作のセリフや構成を忠実に再現しており、“基本の王道”として評価されているようです。

見どころ

シムの演技力と演出、カメラの絶妙なバランス感覚が光っています。

当時の特撮効果の高さ以上に“人間ドラマ”としての完成度が高いです。

『スクルージ』ファンなら、数ある映画版スクルージ=クリスマスキャロル作品の「基準点」としてみておきたい作品かも。

配信/Amazon Prime Video 等



🎞️ 1970年版 『Scrooge』(ミュージカル)

監督:ロナルド・ニーム

主演:アルバート・フィニー(Scrooge)、アレック・ギネス(Marley)他

音楽・脚本:レスリー・ブリカッス(ミュージカル性が大きな特徴)

1970版:作品解説

ミュージカル映画化として名高いのが1970年版です。

かつてNHKでは、解説付きでクリスマスシーズンに放送していました。(1980年前後)

主役のフィニーは若い俳優ながら老爺役に挑戦し、印象的な歌唱と演技で評価が高いです。

歌あり踊りありで、従来の直球ドラマとは違う“歌の感情表現”が中心です。

見どころ

歌と踊りの(「Thank You Very Much」等)を通して、改心の感情が一段と強調されるクライマックスシーンは必見です。

Scroogeの変化が、音楽によって彩られ、ミュージカルの楽しさとディケンズワールドの映画的解釈が融合。音楽も踊りも映画も完成度が高く、運営人イチオシは、コレ。別記事でも単独レビューを書いています。

配信/Amazon Prime Video 等



1984年版『クリスマスキャロル』

監督:クライブ・ドナー

出演:ジョージ・C・スコット(Scrooge)、デビッド・ワーナー(クラチット)スザンヌ・ヨーク(クラチットの妻)他

作品解説

1951年版の脚本に比較的近いです。クリスマスキャロルの原作の筋と登場人物像を最も踏襲した作品でしょう。

アメリカでテレビ向けに制作されましたが、キャストは往年の名優が揃うオールスター版です。

見どころ

この映画の見どころは、スクルージを演じた名優ジョージ・C・スコットの演技です。凄みさえ感じます。(運営人が個人的に一番好きなスクルージ像は、このジョージ・C・スコットが演じたスクルージです)

クラチットを演じるのは、名優デビッドワーナーとその妻をスター女優スザンナ・ヨーク。主役脇役ともに、俳優の名演に酔えますよ。

3人の俳優の名演技を観ているだけでも幸せになれるクリスマス映画です。

配信/Amazon Prime Video 等



🎞️ 2022年版 『スクルージ:クリスマスキャロル Scrooge: A Christmas Carol』(Netflixアニメ)

監督:スティーヴン・ドネリー

声の出演:ルーク・エヴァンス(Scrooge)、オリヴィア・コールマン、ジェシー・バックリー、ジョナサン・プライス 他

作品解説

原作=過去のクリスマスキャロル映画のストーリーはもとより、1970年版のミュージカルエッセンスをも受け継ぎ、今のファミリー層を意識し換骨奪胎したCGアニメ版。

見どころ

Netflix制作配信のCGアニメ×ミュージカルのハイブリッド版となります。最新の技術で表現されたCGクリスマスキャロルワールドが広がります。

過去のクリスマスキャロル映画の”いいところ”を、上手に取り入れています。

また、現代的テンポ&デフォルメ演出も活きており、いわば、1930年代、50年代作品のシナリオを活かしつつ、1970年版のミュージカルスタイルを踏襲した味付けです。

CGによる原作刷新のインパクトも強いです。また、旧作ファンへの気遣いが感じられる作品となっています。

絵作り、ビジュアルや声優は豪華。

低年齢層をも意識した”解説的なわかりやすさ”を優先させたセリフも多く、“ポップな音楽体験”も楽しめることから、家族で観るのにオススメです。

配信先/Netflix



📌 ひとことまとめ:各版の楽しみ方

1938 初期映画としてのクラシックな味わいや、演劇的表現を楽しむならコレ モノクロ

1951 “原作の王道”映画化 ゴシック感と人間ドラマを楽しむならコレ モノクロ

1970版 ミュージカルによる歌と感情の豊かな融合。全てにおいて高い完成度。ファミリー向け カラー

1984版 原作忠実かつ直球・王道。俳優の演技を楽しむならコレ。カラー

2022 アニメ×ミュージカル  CGアニメ表現と音楽フューチャー。セリフが解説重視でわかりやすい。ファミリー向け。

 

オススメは?

『スクルージ』『クリスマスキャロル』、1935~2022をざっと紹介してみました。参考になったでしょうか?

・初期は 演劇的・シンプル構成。

・中期は 人間ドラマ重視。

・1970年は ミュージカル演出。

・現代は CGアニメ化+音楽表現重視,,,と進化。

というまとめになりました。

コアな映画ファンには初期、中期作品に、いろんな発見があると思いますし。1984年テレビ版もオススメします。

若いファミリー世代には、1970年版クリスマスキャロルや2022年Netflix版スクルージ:クリスマスキャロルがオススメのように思います。

1938 SCROOGE 演劇的・モノクロ Prime Video U-NEXT
1951 SCROOGE 王道・モノクロ Prime Video
1970 SCROOGE ミュージカル演出 Prime Video
1984 A Christmas Carol 王道 Prime Video
2022 SCROOGE:A Christmas Carol CGアニメ化+音楽表現重視 Netflix

それでは楽しいクリスマスムービーナイトをお過ごしくださいね。







コメント

タイトルとURLをコピーしました