『ドント・ルック・アップ』映画のキャスト・あらすじ・ネタバレ考察評価・配信先まで。最悪ラスト閲覧注意&エンドクレジットも見てね

分類不能

『ドント・ルック・アップ』は、レオナルド・ディカプリオ主演の、「地球に彗星激突の危機…」の映画です。

ウェブ上のレビューや感想では、評判が拍手と酷評に割れているように感じたので、「チャレンジャーな映画なのかな?」と、実際に観てみました。

酷評レビューが出る映画を実際に観てみると、意外にも、酷評部分が表裏一反だったりすることも多々です。

というわけで、ぼくの『ドント・ルック・アップ』観劇は、あえていっさいリサーチなしです。

はたしてぼくの目に映った『ドント・ルック・アップ』はどうだったでしょうか???

すっぴんレビューしつつ、観劇の糸口をほどいてみます。





『ドント・ルック・アップ』データ〜スタッフ・キャスト紹介

2021年公開/アメリカ映画/Netflix配信/監督・脚本:アダム・マッケイ/撮影:リヌル・サンドグレン/編集・ハンク・コーウィン/音楽:ニコラス・ブリテル/キャスト:レオナルド・ディカプリオ ジェニファー・ローレンス ケイト・ブランシェット メリル・ストリープ ジョナ・ヒル ロブ・モーガン 他

『ドント・ルック・アップ』あらすじは?

以下、簡単に映画『ドント・ルック・アップ』のあらすじを紹介します。

天文学者ランドール博士(レオナルド・ディカプリオ)は、ある日、教え子の院生ケイト(ジェニファー・ローレンス)から、一つの彗星が地球にぶつかる恐れがあることを知らされる。

その危機を避けるべく国家上層部に掛け合い、手を打とうとする。

アメリカ大統領(メリル・ストリープ)に会えることになるが、選挙戦で頭のいっぱいの大統領からは、軽くあしらわれるばかりだ。

テレビ番組にも出演し危機を訴えるが、やはり切実さは伝わらない。

それどころか歯車は狂い、ランドール博士はテレビ司会者と思わぬ仲となり、思いもかけない方向へと向かう。

彗星激突が確実な中、ついに国家も重い腰を上げ、彗星破壊計画まで実行に移す。

果たして彗星激突回避は成功するのか?

という筋立てです。

あらすじのそのあとも気になりますよね。

ネタバレになりますので、以下に閲覧注意として書いておきます。




『ドント・ルック・アップ』あらすじ中盤〜ラストは?ネタバレあり!閲覧注意

『ドント・ルック・アップ』以下はあらすじ中盤からラストです。ネタバレあり、閲覧注意ですので、本編を観たい方は飛ばしてください。

大統領は選挙戦を勝つため、スペースシャトルによる彗星軌道変更計画を採用、打ち上げる。

しかし、打ち上げ直後、IT富豪がもちかけた

「彗星の地質がレアアースの塊で、手に入れることができれば利に転じる」

との言葉にあっさりと作戦中止。

大統領は、

IT富豪の新計画=彗星に多数のドローンを送り込み粉々に破壊し、断片を回収、レアアースを手に入れる=という一挙両得案を採択、実行に移す。

ランドール博士は司会者ブリーと不倫の仲となり、はからずもテレビを通して人気者となる。

一方、彗星激突の現実に理解を示さない世間に愛想をつかした彗星発見者ケイトは自暴自棄となるが、1人の若者との出会いに心を許し、癒される。

IT富豪の計画実行は、結果、彗星を粉々に破壊するには至らず失敗。

ついにその姿を肉眼で見るまで接近。

大統領はランドール博士に「200人だけ乗せるロケットで地球を脱出する」と打ち明け、誘うが、

断るランドール。

結局ランドールはケイトらと落ち合い、不倫の謝罪をしつつ、自らの家庭に戻る。

ケイトや家族らとつましくもテーブルを囲み、晩餐前の祈りを上げる彼ら。

同時に彗星は地球に激突。

凄まじい衝撃波と炎、そして津波が全世界を覆う。

ここで、エンドロール。

しかし、映画はまだ終わりません。

エンドロールラストに、時遥か未来のシーンが仕込まれています。

宇宙空間を進むロケットが地球に似た惑星に辿り着く。

人工冬眠からさめた大統領や世界の富豪たちが、

地球のような惑星にたどり着けたことを喜び合う。

そこに巨大な美しい鳥が出現。

鳥に近づく大統領。

一瞬で大統領は頭を鳥に喰われ、映画はジ・エンド。

劇場でエンドロールはじまると席立っちゃうお客さん、いますよね。

『ドント・ルック・アップ』のエンドロールは、まさに「制作陣の逆襲」ですね。




『ドント・ルック・アップ』感想レビュー

『ドント・ルック・アップ』は全編ブラックジョーク

『ドント・ルック・アップ』、全編ブラックジョークで満ちている映画とは思ってませんでした。そのジョークの見事さにいや、びっくりでした。

感想をシンプルに伝えるなら、「自分らが、今、生きている世界を、まんま映画で撮ると、こういう感じだよ」と、プレゼンされたような感じ。

「破滅テーマ」をブラックジョーク満タンにしてバッドエンドまで突っ走らせたような映画なのでした。

しかし、なぜか観終わったぼくの心にモヤモヤはなく、不思議なヌケ感がありました。

それは、『ドント・ルック・アップ』が救いなきラストにも関わらず、徹底したコメディに高めていたからかもしれません。

表現手法をシリアス路線をとるか、コメディ路線でいくかでスタイル変われど、結果地球は滅ぶのバッドエンドムービーです。

ぼくの観てきたムービーの中で(大した本数じゃないですが)、この映画に匹敵する衝撃ラストの映画は、ニューヨークに水爆を落としてしまう名作『未知への飛行』くらいのものでしょう。(当ブログで取り上げてます。よかったらこちらからどうぞ)

僕の感想は、「破滅ムービーのシリアスタッチ右の横綱が『未知への飛行』なら、コメディタッチ左の横綱は『ドント・ルック・アップ』だな」でした。




『ドント・ルック・アップ』は全編「アルアルジョーク連発」

『ドント・ルック・アップ』、とにかく全編、「アルアルジョーク連発」に満ちていました。

まずはディカプリオのなりきった「冴えない学者」。どこからみても「いるよね、こんな学者さん」という空気をバッチリ出しています。

「私は研究一筋です、他のことは見えません」といういかにも研究者にしかみえないんです。改めてディカプリオの演技力に舌を巻きました。

もう一つ、「アルアル」シーンを紹介すると、こんなシーンがあります。

ランドール博士(レオナルド・ディカプリオ)と教え子ケイト(ジェニファー・ローレンス)の二人が彗星激突新事実を大統領に説明するために、大統領執務室の廊下で無為に丸一日待たされるくだりは、相手が大統領でなくとも、ぼくらの日常でも「そうそう、あるよあるよ、こんなこと」と思ってしまいます。

また、なにかしでかしたことが、即、ネットにアップされて炎上されるシーンもありますが、もう、今や当たり前のことが、笑いを誘ったり。

そんなぼくらの日々の中では「くだらないよね」というアルアル表現が、連打の如く打ち込まれます。

そんな連打を「アホみたいだなあ」と、苦笑いするぼくらに、「だろ?めっちゃくだらないだろ?そんな世界にぼくらはいるんだぜ」と、『ドント・ルック・アップ』は大笑いつつ容赦なくプレゼンしてくるのです。




『ドント・ルック・アップ』は制作陣から観客へのプレゼンだ

おおかた映画というカルチャーは、制作側が伝えたいメッセージを、脚本にじわっと滲ませますが、ダイレクトに伝えてくることはほぼありません。

反戦映画と呼ばれる映画を観ても、「戦争反対!」というセリフを連呼する映画は皆無ですよね。

それをやってしまうと、映画ではなく、アジテーションを飛ばし煽る活動家になっちゃいます。

『ドント・ルック・アップ』は全編通して、今の世界への強烈なアジを飛ばしているのですが、絶妙にコメディに徹していることで、アジテーションではなく、うまい具合にプレゼンテーションに変えているのです。

活動家といえば、主演のレオナルド・ディカプリオは映画俳優の顔を持つ一方で、環境活動家の一面を持っています。

映画と活動家。共に発するのはメッセージですが、方法は違います。

彗星激突寸前に、自然の中の動物たちが、短くカットバックします。「あれはね、自然保護活動家へのジョークを効かせたんだ」と言わんばかりの、それは違和感感じるほどのネイチャー系映像で、です。

もしかすると環境活動家のディカプリオが制作に関わっていて、その自虐アイデアかな?とも思い制作スタッフを見ましたが、名を連ねていませんでした。

そういえば、別の映画でも破滅寸前に日常生活カットバックがラストが使われているムービーがありました。

滅亡寸前に短く平凡な日常がカットバックで差し挟まれる映画、それは先にあげた『未知への飛行』です。

ぼくは、そのカットバックシーンは、制作、脚本を兼ねた監督の、バッドエンドムービー『未知への飛行』への隠れオマージュだと思いたいです。(多分ちがうでしょう。でも、ぼくはいつもこう考えています→「映画はできた時点で観客にバトンタッチされるもの。映画の捉え方は観客それぞれで良い」。だから、ヨイ。)




『ドント・ルック・アップ』は見る側を試しているのかも

『ドント・ルック・アップ』は「見る側を試してるんじゃないか?」としか思えない映画でした。

ランドール博士とケイトの彗星発見シーンから映画はスタートしますが、地球激突の軌道と時間計算シーンで二人が愕然となるこれが冒頭数分です。

そこで画面にインサートされるタイトルバックデザインからして、「え?こんなスタイルの映画、はじめてかも!?古いんだか新しいんだか..」と、ぼくは目をパチパチ。

タイトルバックからジョークが効いてるというか、客を舐めてるというか、いい意味で観る側を試しているというか。もちろん製作側はわざと仕込んだよな、、観客のツボ刺激だろな、、、これが冒頭数分第一印象でした。

でもね、やっぱり映画の良し悪しは、スタート5分でほぼ決まると、ぼくは思うわけですよ。

そんな第一印象を抱かせつつ、7分あたり(じゃないかもしれんけど、そのへん)「この映画、ただものじゃない」の第二印象。

その後も「してやられた」と悔しくなるシーンが続投されました。

メリル・ストリープ演ずるアメリカ大統領が、まるでトランプ前大統領を思わせるクレイジーさで観客の揚げ足をとったと思うと、次には「ヒーロー大好きアメリカ人」への直球ブラックジョークが打ち込まれる、、、そんな連続でした。




『ドント・ルック・アップ』評価は?〜映画を観終えてスマホ見る自分に気まずい思い

「彗星激突」がテーマとかくと、パニック映画っぽくもあり、SFっぽくもあり、人間ドラマ的でもあり、ブラックコメディでもあり、、、と、『ドント・ルック・アップ』はどのジャンルに分けたらいいのか?が非常に難しい映画です。でも、そこが実は魅力ではあるんですね。

『ドント・ルック・アップ』を観終わった後、ぼくはいつものように「どれどれ、映画も終わったし、何か面白いツィートでも来てるかな?」と、スマホを立ち上げると、そこには監督アダム・マッケイとディカプリオの2人が、ニヤッと笑って映った….気がしました。

救いようのないバッドエンドムービーでしたが、しかし、ぼくは大満足な映画でした。



『ドント・ルック・アップ』配信は?

NET FLIXの独占配信となっています。(2023年現在)



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