映画『U-571』レビュー
あらすじ・評価・スタッフキャスト・配信情報まで
こんにちは、映画好き絵描きのタクです。今回のレビュー作品は、『U571』。第二次世界大戦の大西洋が舞台の潜水艦映画です。
狭い潜水艦内×海中の逃げ場なしハラハラ感と、「暗号機奪取」という冒険小説系ストーリーで描かれた戦争アドベンチャームービーです。ロックスターのジョン・ボン・ジョヴィが俳優として出演していることも話題となった映画をレビューします。
『U571』解説
第二次世界大戦下の大西洋を舞台に、ドイツ軍の潜水艦から暗号機「エニグマ」を奪取する極秘任務に挑む、アメリカ海軍の潜水艦乗組員たちを描いた戦争アクション映画です。
実話をモチーフにしつつも大胆な脚色を加え、スリリングな潜水艦戦と人間ドラマを融合させています。
閉ざされた艦内での緊張感、極限状態に置かれた兵士たちの葛藤、成長していく主人公の姿が見どころとして描かれます。
エンタメ性の強い戦争映画だと思います。
『U571』スタッフ・キャスト
◆ スタッフ
| 区分 | 名前 | 備考 |
|---|---|---|
| 監督 | ジョナサン・モストウ | 『ブレイクダウン』などで知られる |
| 製作 | ディノ・デ・ラウレンティス | 大作映画の名プロデューサー |
| 脚本 | デヴィッド・エアー | 後に『フューリー』を監督 |
| 音楽 | リチャード・マーヴィン | 緊張感あるスコア |
| 撮影 | ダン・ローストセン | 潜水艦内部の閉鎖的な臨場感を撮影 |
◆ キャスト
| 役名 | 俳優名 |
|---|---|
| アンドリュー・タイラー中尉 | マシュー・マコノヒー |
| マイク・ダールグレン大尉 | ビル・パクストン |
| ヘンリー・クロフ曹長 | ハーヴェイ・カイテル |
| ピート・エメット大尉 | ジョン・ボン・ジョヴィ |
| マシュー・クーナン少佐 | デビッド・キース |
| ハーシュ大尉 | ジェイク・ウェーバー |
『U571』映画のあらすじは?(一部ネタバレあり)
あらすじを以下に紹介します。
第二次世界大戦下、1942年。北大西洋上では、アメリカ合衆国海軍、連合軍の輸送船団はドイツ潜水艦U ポートの攻撃に辛酸を舐めていました。
群狼作戦と呼ばれるその作戦の成功の裏には、暗号機「エニグマ」の存在がありました。
そんな状況を打破すべく、暗号機エニグマ奪取の密命が下されます。
第一次大戦の老兵潜水艦S-33を偽装し敵国ドイツ潜水艦Uボートに似せ、ドイツ潜水艦「U-571 」に近づき奇襲、「エニグマ」を奪うという作戦です。
暗号機を手に入れることができれば、Uボートの作戦を封じることができる…。その指令を受け、S-33 を指揮するのは、歴戦の潜水艦長・マイク・ダルグレン大佐(ビル・パクストン)。そして主人公の副長・アンドリュー・タイラー大尉(マシュー・マコノヒー)。以下、乗り組むのはベテラン、精鋭、新兵たち、さらには銃撃戦のプロ海兵隊員も同乗しての混成チームの面々です。彼らは、奇襲作戦の困難さを知らされぬまま、出港します。
S-33は、故障し海上に停泊している「U-571 」に近づき、アンドリュー・タイラー大尉率いる乗組員たちがU-571に乗船、拿捕します。
奇襲作戦が成功したかに見えたその時、戻るべきS-33に火柱が。別のUボートから魚雷攻撃を受け、マイク・ダルグレン大佐の乗るS-33は轟沈してしまいます。
潜水艦U-571に残されたタイラー大尉以下奪取チームは、戻るべきS-33を失った今、慣れないUボートを操艦せざるを得なくなります。
はたして彼らは、迫るドイツ軍の追っ手をかいくぐり、暗号機エニグマを連合軍に届けることができるのか…??
といったあらすじです。
『U571』感想
ボン・ジョヴィ出演
昭和平成世代なら誰でもが耳にしたことのある大ヒット曲『 Jamp』を世に送り出したロックミュージシャンが本作に俳優として出演しています。
ジョン・ボン・ジョヴィがその人です。ピート・エメット大尉として出演しています。
艦長のタイラーも大尉ですから、階級的には艦長と一緒ですね。
言われなければロックスター・ボン・ジョヴィとはわからないかもしれません。いい意味でスターのオーラを消して演技していると思います。
潜水艦映画の楽しみ方
「エニグマ暗号機を奪え」という困難な命令をどうやって果たすのか?が本作のテーマです。
敵の心臓部を攻撃したり、鉄壁の守りの向こうに新兵器を奪う…というテーマは、昔からいろんな映画で描かれてきました。
『ナバロンの要塞』や『荒鷲の要塞』といった施設爆破系が多いですが、潜水艦を舞台に最高機密を奪取する、、、というストーリーは、映画では初めてだったのでは…と思います。
そんな潜水艦映画を楽しめるかどうかは、海中で逃げ場のない潜水艦への没入感にかかっていると思います。
『U571』でぼくはしっかり没入できました。危機また危機のたたみかけで、ラストまで楽しめました。
ちなみに、”エニグマ”というと、冒険小説界の旗手、マイケル・バー・ゾウハーが書いた冒険小説に「エニグマ奇襲指令」という本があります。こちらの本は映画とは別物で潜水艦ものではありませんが、面白かったです。冒険小説としてオススメです。
優柔不断なタイラー大尉
物語は、主人公のタイラー大尉のキャラクターが「優しすぎる男」=「軍人としては頼りない」という設定で始まります。優柔不断な彼が、どうやって困難を乗り越えていくのか?という点もストーリーの柱になっています。
映画では「タイラー大尉の軍人としての成長」も描きたかったのだと思いますが、僕には演じるマシュー・マコノヒーの表情がイマイチ迫ってきませんでした。
それが演出ゆえだったのか、役者としてあえての演技だったのか…、それはわかりませんが、僕にとっては残念マイナスポイントとなりました。
ビル・パクストンとハーベイ・カイテルに拍手!
しかし、好きな役者さんが出ている映画というものは、星ひとつアップするものです。これは人情というものですね。
ぼくは、ビル・パクストンとハーベイ・カイテルの御二方登場に拍手でした。戦争映画ジャンルでお二人にお会いできたことが嬉しかったです。特にハーベイ・カイテル演じる古参兵の匂いが、映画の屋台骨をしっかりと支えていたように思います。
監督のジョナサン・モストウは「ブレーキダウン」というスリラーサスペンスでデビューした監督ですが、「ブレーキダウン」でのハラハラ演出を『U571』でも生かしているように感じました。ちなみに『U571』以降の作品では『ターミネーター3』を撮っています。
『U571』ぼくの評価は?
最後まで楽しめました。ぼくの評価は星三つ半⭐️⭐️⭐️✨です。主役のタイラー大尉に感情移入できなかったことが、マイナスでした。
戦争映画くくりでも、この映画はアドベンチャー系です。リアル戦場体験系の『Uボート』や『プライベートライアン』とは違うトーンなので、リアル戦場体験系を求める方には不向きかもしれません。
細かいこと言わずに楽しみたい方、ドキドキハラハラ系映画が好きな方におすすめです。もちろんや戦争映画好きもオーケー。制服系にアンテナ立つ女性映画ファンも納得してくれるのではないでしょうか。
『U571』レビュー番外編〜潜水艦と食欲のこと
レビューとは関係ありませんが、潜水艦映画を観た後は、ぼくはなぜか美味しい料理を食べたくなります。
なぜなんだろう?と、考えてみました。
潜水艦乗りにとって、楽しみといえば食事くらいなものでしょう。
劇中、士官たちがうねりに揺れる食卓を囲むシーンが出てきます。(潜水艦映画の古典傑作『Uボート』でもソーセージや食料が艦内所狭しとぶら下がっているシーンが印象的でした。)
潜水艦映画を見た後「食欲」がアップするのは、気持ちが潜水艦内に閉じ込められ、潜水艦乗組員にどっぷり感情移入してしまうからなのかもしれません。
ちなみに『U571』を劇場で観た後、行きつけのバーに立ち寄りました。
馴染みのバーテンさんが「今日は何を飲みますか?」
聞かれたぼくは、「今、潜水艦映画を観てきたんですよ。潜水艦イメージのカクテルなんて作ってもらえます?」
「そうきましたか、、、」
バーテンさんはニヤッと笑って、綺麗なブルーのカクテルを作ってくれました。アルコール度数がめちゃ高かったのは、いうまでもありません。
潜水艦映画の後は、まずは美味しい御飯、そしてバーへという流れ、これ、おすすめです。
「ムービーダイアリーズ」では、潜水艦テーマくくりで、『Uボート』と『Uボート:235 潜水艦強奪作戦』、を取り上げています。よかったらご覧くださいね。
『U571』配信は?
U-NEXT TELASA で配信中です。
『U571』スタッフ・キャスト紹介
監督/ジョナサン・モストウ 撮影/オリヴァー・ウッド 音楽/リチャード・マーヴィン
U571艦長:アンドリュー・タイラー大尉=マシュー・マコノヒー
S-33 艦長:マイク・ダルグレン大佐=ビル・パクストン
クロフ軍曹=ハーベイ・カイテル
ピート・エメット大尉=ジョン・ボン・ジョヴィ
クーナン海兵隊少佐=デピッド・キース
ハーシュ大尉=ジェイク・ウェバー
ラーソン少尉=マシュー・セトル
無線技師ウェンツ=ジャック・ノーズワーシー
コック=エディ・T·C ・カーソン
トリガー=トーマス・クアリー
マッツォーラ=エリック・バラディーノ
機関助手タンク=ビッド・ジェームズ・パワー
ラビット=ウィル・エステス


コメント
「Janp」はVAN HALENの曲。BON JOVIは「You Give Love A Bad Name」が有名かな。個人的には「Runaway」が好き。
あと、ボン・ジョビではなくボン・ジョヴィと表記したほうが、「この人は分かってる!」と思われるよ。
以上、余計なお世話でした。